Canon 50mm F1.8 L39(黒鏡胴Ⅰ)修理工程

Canon 50mm F1.8 L39(黒鏡胴Ⅰ)

このタイプに所属する個体には、共通の構造特徴がありますので、一度整備に関する知識・技術・経験を習得しておけば、ご自身のレンズを自宅で必要に応じて自分で整備できる様になります。下記、解説動画で学習していって下さい。この機種は、少し構造が違う2タイプに分類されます。その内のタイプⅠに付いて解説します。難易度★★☆☆☆

タイプⅠはこの様な機種刻印になります。

Canon 50mm F1.8 L39(黒鏡胴Ⅰ)正面①
Canon 50mm F1.8 L39(黒鏡胴Ⅰ)正面①

タイプⅡの刻印

タイプⅡの刻印 正面
Canon 50mm F1.8 L39(黒鏡胴タイプⅡ)の刻印 正面

写真の角度が違うので、わかりにくいとは思いますが、こっちのタイプは刻印がシンプルです。

幾つかの解説動画で学習して下さい

私は、光学機器の修理が専門なのですが、個人的な趣味で、水の研究をしております。録画の収録に際して、水の流れる音と、飼育水槽から観賞水槽に水を送る水中ポンプの音がうるさいと思いますが、この点どうかお許し下さい。お願い申し上げます。

L39及びM42マウント形状レンズ=スクリューマウントは、構造が似ている機種がありますので、一度アクセス手順をマスターすれば、他の機種にも応用が利くケースが多いです。只この機種はレンズ鏡胴内部に組み込まれている一部ガラス玉表面が擦りガラスの様に白濁している個体が散見されますのでその点 注意が必要です。この症状は光学系付着物ではないので修理の範疇では復元処置ができません。

Canon 50mm F1.8 L39という機種の特徴

Canon 50mm F1.8 L39という機種の構造を理解する①

Canon 50mm F1.8 L39という機種の構造を理解する②

Canon 50mm F1.8 L39という機種のその先のアクセス

Canon 50mm F1.8 L39という機種のクリーニング

Canon 50mm F1.8 L39という機種の再組立

以上でCanon 50mm F1.8 L39という機種の中の黒鏡胴タイプに関しての修理解説を終わります。この機種にはもう一つレンズ鏡胴が銀色のタイプがあります。このレンズも1936年台にCanonさんが販売していたバルナック型フイルムカメラに標準装填されていたレンズになります。この機種の修理工程解説は、別のページに機会を作って公開していきます。

kensuke tasai と申します。 光学機器の修理を主たる業務としております。 関連コンテンツも並行して配信させて頂いておりますので、リクエストございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。