Ernst Leitz Wetziar Summarit 5cm F1.5は、Leitz(ライツ)社初の大経口レンズとして発売されたレンズといわれています。その後、Summilux(ズミルックス) 50mm F1.4という機種が製造・販売される経緯をたどっています。この機種はレンズ鏡胴内部に組み込まれている硝子がとても柔らかい素材でできていて、普段のふき取りが適切でないとすぐに擦れ傷がついてしまいます。
この点を考慮すれば、対物側レンズユニットがレンズ鏡胴本体から簡単に外れる構造ですから、所有者さんご自身である程度の光学系付着物除去は可能です。この部位を外した場合、再組立はキチット元の位置に戻して下さい。
レンズ検査ご依頼までの流れ（経緯）
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
絞り羽固着と光学系付着物のクリーニングをお願いします。自分で途中まで分解してみたのですが、やはりよく解りません。分解した状態で送付します。Ernst Leitz Wetziar Summarit 5cm F1.5という機種で思い入れがあるレンズなので、何とかお願いします。自分でいじってしまった事による支障は一切文句を言いませんので、修理の範疇で回復できる範囲で結構でございます。
| 機種名 | Ernst Leitz Wetziar Summarit 5cm F1.5 |
| シリアルNO | 801470 |
| 付属品 | 特にナシ |
| 課題（所有者さん見解） | 絞り羽固着と光学系付着物のクリーニングをお願いします |
修理報告
絞り羽ユニット機構油分を含む汚れ除去処置施しましたので、その動きはスムースに復元しています。只、再組立時の調整ダイヤル目盛【1.5】の位置はほぼ正確なポジションなのですが、【16】の位置が数ｍｍオーバーした位置にストップポジションになります。又、復元したトルク感がどこまで所有者さんのお好みかは難しい課題となります。この様な点ご了承下さい。全てのレンズ表面に付着していた埃・カビ除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。点カビが腐蝕カビで、除去後の腐食痕が残ります。この点もご了承お願い致します。尚、こちらからの送付は組み立てた状態にて送付させて頂きます。又、今回の整備工程にて撮影した光学系付着物及びレンズ鏡胴内部の写真もご参照下さい。
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
| 発送方法 | クロネコ着払い便 |
| 送り状NO | 別途メールにて報告 |
| 配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
| 整備費 | 15,000円（税込） |
| 決済方法 | 銀行振り込み |
| お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
（一社）日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔
