Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5 修理記録

Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5

このレンズも、こちらでの構造研究が終わったので、修理して出品する為のレンズになります。どなたかこの機種をお探しの写真愛好家の方に使って頂ければ幸いでございます。MD規格のマウントですので、このマウント規格のアダプターを介せば、デジカメやミラーレスにて実写が可能になります。

レンズの整備に関しては、プラチカマウント独特の構造ですので、構造の知識がない方は、やはり業者さんに依頼された方が無難だと思います。市場入手可能価格帯がとても安価な機種の一種に属しますから、修理費用と市場価格が逆転してしまう機種でもありますので、整備済の機種を入手した方がコスパ的にはいいと思います。

このレンズは昨年構造研究の工程で、カビ等の光学系付着物除去処置を並行して施しておりますので、出品に際しては、レンズ鏡胴内部に組み込まれている硝子玉部位表面に僅かな埃の付着しか確認できませんでしたので、昨年度整備した状態にて出品させて頂きます。又、このレンズを使って自然風景写真を60枚程撮影してみましたが、撮影の腕は別として、撮影の為の道具としての機能に遜色はない事を確認しています。

ミラーレスカメラで撮影してみました

Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5+Sony-α NEX5
Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5+Sony-α NEX5

撮影場所は、当協会所在地から自転車で10分くらいで行ける、松戸市古民家文化財に登録されている旧斎藤邸敷地内で撮影しています。この空間は個人的にもとてもお気に入りで、まるで時が止まってしまった様な、静かでとても落ち着ける空間です。お弁当を持って、3時間位撮影していると何だか元気が湧いてきます。きっと、あなたの傍にも心を癒してくれる身近な自然風景があると思います。

古民家
松戸市内では数少ない光景が広がっています。
詳細は、松戸市教育委員会広報公式サイトをご閲覧下さい。
瓦屋根
瓦屋根
仏様の石篭
仏様の石篭
新芽
新芽

私は撮影の専門家ではありませんので、下手くそな写真ばかりですが、60枚ほど実写しましたので、スライドショーに編集してみました。

出品するレンズ機種

Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5
Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5
機種名出品するレンズ機種
シリアルNO1257222
付属品特にナシ
出品先ヤフオク

整備後に出品

昨年度構造研究に際して、カビの付着が確認できたので、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子部位表面に付着していたカビを全て除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度はスカット抜ける様に復元しています。現状は、レンズ鏡胴内部に組み込まれている硝子玉部位表面に僅かな埃の付着しか確認できませんでしたので、昨年度整備した状態にて出品させて頂きます。撮影には影響がない事は、実写で確認しております。

このレンズの出品時の状態

駆動系及び光学系及び外観に関して、それぞれ出品に際しての状態を解説します。

①外観

落下等による凹みはありません。経年使用下のすれも殆どなく、気になる傷もなくこの年代の個体としては、とても綺麗な方なのではないかと思います。ヤフオクの出品写真をご参照下さい。

②光学系付着物

昨年度構造研究に際して、カビの付着が確認できたので、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子部位表面に付着していたカビを全て除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度はスカット抜ける様に復元しています。現状は、レンズ鏡胴内部に組み込まれている硝子玉部位表面に僅かな埃の付着しか確認できませんでしたので、昨年度整備した状態にて出品させて頂きます。

③フォーカス調整機構

昨年度関連螺旋状部洗浄及び再グリスUP処置施しておりますので、そのトルク感は丁度いいと判断します。至近距離指標値から無限遠指標値までスムースに駆動します。

④絞り羽ユニット機構

解放値F3.5~絞り値F22まで全領域で駆動しています。そのクリック感も丁度いいと感じます。

Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5 絞り羽
Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5 絞り羽
⑤マウント規格形状

このレンズは、プラチカマウントの単焦点レンズですので、そのマウントはMD規格形状になります。下記写真の様なマウントを介してデジカメ等でお使い下さい。

Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5 アダプター
Minolta MD TELE Rokkor 135mm F3.5 アダプター

この様な状態のレンズになります。この機種をお探しの写真家の方がいらっしゃいましたら、上記解説をお読みになった上でご検討下さいます様お願い申し上げます。

kensuke tasai と申します。 光学機器の修理を主たる業務としております。 関連コンテンツも並行して配信させて頂いておりますので、リクエストございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。