SMC Pentax-M 28mm F2.8 修理報告

SMC Pentax-M 28mm F2.8

SMC Pentax-M 28mm F2.8というレンズの内部構造はとてもシンプルです。お電話にてもお伝えしましたが、整備工程を学習して頂きまして、ご自身で定期的に整備できる様になるのがベストですので、是非今後はお時間ございます時にご自宅でレンズに向き合って下さい。レンズは撮影の為の大切な道具です。世にある全ての道具類は適切かつ定期的な整備を要します。納品後、何か質問がありましたら、今まで同様お気軽にお問い合わせ下さい。

レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)

今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。

メールにてのお問い合わせ

いずれも機能に問題はなく、視認する限りカビ、バルサム切れ、操作の不具合などは確認できない正常なものです。しかし、透かして見ると特定のレンズ層に経年によりうっすらとホコリが満遍なくあります。例えるなら少しの間拭き掃除をしていない窓ガラスくらい、、という感じでしょうか。使用上、ほとんど気にならないものではあるのですが、逆光でやや影響あるかなあ、、くらいです。

SMC Pentax-M 28mm F2.8 カビと埃と擦れ傷
SMC Pentax-M 28mm F2.8 カビと埃と擦れ傷

機種名SMC Pentax-M 28mm F2.8
シリアルNO7991107
付属品特にナシ
課題(所有者さん見解)透かして見ると特定のレンズ層に経年によりうっすらと
ホコリが満遍なくあります

修理報告

50mm同様の報告になりますが、鏡胴内部全てのレンズ表面に付着していた埃・カビ除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。カビの種類は主に雲状カビと点カビでした。付着していた点カビが腐蝕カビで、除去後の無数の腐蝕痕が随所に残ります。又、後玉表面に引っ掻き傷の様な傷がほぼ中央にあります。目視的には埃の様な形状をしていますが、傷ですので付着物ではありません。前玉表面にも擦れ傷が確認できます。レンズが全体として綺麗に復元すると、この様な症状が目立ちます。この点ご了承下さい。この個体の年代を考慮すると、外観・駆動系共にとても状態の良い個体です。やはり、頻繁に使用する事が光学機器には状態を良好に保つ最善の管理方法です。この認識を新たに確認する事ができた今回の修理作業となりました。今まで同様大切にご所有下さい。お願い致します。撮影しました整備手順動画は折に触れ何度も見て学習お願い致します。作業工程にて撮影した写真、下記添付致しますのでご参照下さい。

SMC Pentax-M 28mm F2.8 白濁①
SMC Pentax-M 28mm F2.8 白濁①
SMC Pentax-M 28mm F2.8 白濁②
SMC Pentax-M 28mm F2.8 白濁②

納品に関しまして

※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。

発送方法クロネコ着払い便
送り状NO4675-5252-8133
配送状況お荷物追跡システム

ご決済に関しまして

整備費5,000円(税込)
整備動画作成費10,000円(税込)
決済方法銀行振り込み
お願いご決済後メールにてお知らせ下さい
お振込み先銀行

・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154

山田 太郎の様にご記入下さい

ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔

kensuke tasai と申します。 光学機器の修理を主たる業務としております。 関連コンテンツも並行して配信させて頂いておりますので、リクエストございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。