Nikon Micro-Nikkor 105mm F2.8レンズの様に、フォーカス調整機構調整ダイヤルが固くて、ピント合わせがやり難い個体は沢山あります。その主な原因は、フォーカス調整機構螺旋状部に付着した汚れです。このトルク感の重さに気が付いたら、なるべく早い処置を施した方がいいです。そのままの状態で使用していると、螺旋状部の金属溝が変形してしまったり、摩耗してしまいます。この螺旋状部お構造そのものに変化がおきると、汚れの除去処置では問題は解決しなくなってしまい、手遅れ状態に至るケースが殆どです。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
写りに問題はないように感じますが、ヘリコイドの動きが非常に重く、ピント合わせがやりにくいのです。グリスの劣化ではないかと素人考えですが、改善出来るでしょうか?レンズのクリーニングも併せてお願いしたいと思っています。10年前に使っていた時は、動きもスムースで問題ありませんでした。落っことした訳ではないのにどうして固くなってしまうのか不思議です。
機種名 | Nikon Micro-Nikkor 105mm F2.8 |
シリアルNO | 266602 |
付属品 | 前後キャップ |
課題(所有者さん見解) | 写りに問題はないように感じますが、ヘリコイドの動きが 非常に重く、ピント合わせがやりにくいのです。 |
修理報告
先ず駆動系に関してですが、フォーカス調整機構関連螺旋状部付着していた汚れ除去処置及び再グリスUP処置施しました。この機種は、やや重めのトルク感が正規なのですが、その感覚に近いトルク感に近付けたのではないかと感じています。只、この感覚は人により嗜好がことなりますので、所有者さんのお好みの感覚にどこまで復元できたかは少し難しい課題になります。この点、ご了承お願い致します。光学系付着物に関しましては、鏡胴内部全てのレンズ表面に付着していた埃・カビ全て除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。只、付着していた点カビが腐蝕カビで除去後の腐蝕痕が残ります。この点もご了承下さい。外観共に状態の良い個体です。今まで同様大切にご所有下さい。整備途中で撮影した写真いくつか掲載しておきます。ご参照下さい。
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 4675-5252-8154 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 12,000円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔