Leica Summilux-M 50mm f1.4 ASPHレンズの様な構造の機種は、他にいくつもあるのですが、レンズリヤ側にフォーカス調整機構の螺旋状部がむき出しになっている構造の機種は、この部位が汚れやすいという特徴があります。汚れの付着が軽度の場合は、露出部分のみの洗浄でトルクが復元するケースもあります。そんな特徴を理解して頂き、ご自宅でも整備する事を推奨します。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はお電話にて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
現在はヘリコイドが引っかかるような動きで、固くなっているのを修理して頂きたく存じます。レンズはLeica Summilux-M 50mm f1.4 ASPHです。しばらく使っていなかったのですが、もう一度このレンズで撮影を楽しみたいと思っています。少し硬めが好みなのですが、贅沢はいいませんので直せる範囲で修理お願い致します。急ぎませんが、できれば15,000円位で仕上げて頂けると助かります。
機種名 | Leica Summilux-M 50mm f1.4 ASPH |
シリアルNO | 4127755 |
付属品 | 前後キャップ、アダプター |
課題(所有者さん見解) | 現在はヘリコイドが引っかかるような動きで、 固くなっているのを修理して頂きたく存じます |
修理報告
フォーカス調整機構螺旋状部汚れの付着処置施しました。再グリスUP時にLubricating Grease T-1という規格の光学用特殊グリスを用いました。特徴として、経年変化が少なく長期間の仕様に耐えられる点と、被覆力に優れザラ・ゴリ・軋み等を防ぎます。チョウ度:113滴点(jis法)、91トルク(25℃)規格グリスです。当協会でも同機種の整備実績は過去にございますが、この機種は該当螺旋状部の露出面積が大きく、汚れが付着しやすい傾向にあります。今回お預かり致しました個体に関しましては、付着物(汚れ)の総量はそれ程酷くはありません。こちらで、汚れの除去処置を施しましたが、どれほど改善に至ったかは、トルク感という感覚的な判断基準になりますので、この感覚が人により嗜好も違いますので、少し難しい課題となります。今回は、関連螺旋状部汚れの除去処置を施すという処置内容で処置後の仕上がりに関しましては、上記の様な背景を孕んでおります事をご了承お願い申し上げます。光学系、外観、絞り羽ユニット機構共に大変状態の良い個体です。今まで同様大切にご所有下さい。修理工程で何枚か写真を撮りましたので併せてご参照下さい。
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 別途メールに記載 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 15,000円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔