吉岡さんコメント投稿ありがとうございます
やはり、レンズが好きな生徒さんは成長が早いです。吉岡さんとは頻繁にお会いしていますね。本当にオールドレンズが好きで、吉岡さんが持ち込んでくるレンズは、実は講師の僕自身初めて手にする個体もありますので、そういう意味では大変勉強になっています。ありがとうございます。そして、吉岡さんが所属する写真倶楽部の仲間からレンズ整備の依頼も増えてきましたね!こうして、実践する機会が増える度に、スキルが磨かれていきます。
レンズは基本的な構造がある程度共通しています。その個体毎に注意しなければいけない構造も勿論あります。新しいレンズを購入する度に、こちらに通学なさる吉岡さんと接していると、微笑ましく感じる事が多いです。やはり、【好きこそものの何とか・・・】ですね。今後も、定期的にお会いできる事を待ち望んでいますので、授業が終わったら又飲みに行きましょう!
OLD LENS の収集が趣味です
私は昔から世界中のオールドレンズ収集が趣味です。勿論、フィルムカメラ時代の、何十年も前のレンズばかりです。1本あたり高額なレンズばかりですが、その持ち味は何とも言えない、その個体独特の特徴があります。日本でも、海外に出張した時も暇さえあればレンズを探しています。
しかし、どのレンズもどこかしら不具合があって、状態の良いレンズはあまりありません。新しく手に入れる度に、日本レンズ協会にお願いして整備してもらっていました。復元状態がいいものもあれば、芳しくないものもありますが、でき得る限り整備してもらっていました。
レンズの修理が自分でできないものか相談しました
日本レンズ協会の整備費は決して安くありません。私が好む高級レンズは安くて30,000円、高い物だと1本≒80,000円くらい整備代が掛かります。さらに、一度整備しても数年後には不具合が出てしまいます。いくら古いレンズが好きでも、所詮撮影の為の道具ですので、やはり、定期的な整備を要します。費用の面というよりは、これからも珍しいレンズはどんどん購入したいので、できれば自分の持ち物は自分で整備できる様にしたいと相談しました。
レンズの修理はそんなに難しくない
レンズの修理の難易度について、代表理事の田斉さんに聞いてみました。光学機器の修理は一般的には難易度が高い印象がありますが、
・レンズに対する愛情
・整備できる環境
・適切な指導者
この三つの条件があれば、誰でも習得できるとの返事でした。その個体の構造を熟知している必要性は大切だという事でした。僕は送付するレンズの整備工程一部始終を録画して欲しいとお願いしました。すると、そういうサービスは可能だが、学校の生徒さんの事を考えると、別途有料になるという事でした。
光学機器修理学校の事を知る
日本レンズ協会はレンズの修理もしていますが、学校の生徒も随時募集していました。スタンダードコースで、学習する事にしました。今では、新規にレンズを見つけていては協会に行っています。そこで、手に入れたレンズの現状を検査してもらいます。
そして、その課題を解決する為の処置工程をその場で学習します。1本につき1時間くらいで授業は完結するので効率的です。それに、どんなに個体数が増えても、最初の入学金だけで追加分はありません。この学習のお蔭で、所有しているレンズはお金をかけなくても自分で処置できる様になります。
レンズの修理に必要な道具類もシンプルです
光学機器の整備ですから、必要な道具も複雑かなと心配でしたが、予想以上にシンプルでした。光学的な数値を計測する装置は、協会にあるので購入する必要はありません。消耗品だけ時々買っています。作業スペースも普通の机で充分でした。何事もやってみないとわからないものです。
今後やってみたい事
僕の場合は、今後手に入れるレンズは先ず協会に持ち込んで検査してもらいます。その後、その場で必要な処置の説明を受けて、協会の作業所で整備します。自宅で作業するのは教わったレンズの定期的なメンテナンスになります。
講師の田斉さんは、一個体づつ書籍化する事を強く薦めているので、自分で整備できる様になったレンズの書籍化は考えています。基本的なやり方は教わったのですが、やはり僕はレンズ自体をいじっているのが好きなので、本の出版はもう少し後になると思います。
このWebサイトをお読みの読者さんへ
一般社団法人 日本レンズ協会の主たる業務は、あくまでも光学機器の修理でございます。光学機器修理専門業者として、一般社団法人格を登記しておりますので、日々全国からの整備依頼を誠実に事業の核として行っております。その主たる業務と並行して、教育の分野にも力を傾注しております。
当協会の代表理事の私自身も、そんなに若くはありません。光学機器の整備実態を、若輩者ながら長年肌で感じる事があります。メーカーさんの批判ではありませんが、製造元は販売後のメンテナンスには、あまり力を入れていないのが実情です。特に昔の個体ほど、その構造自体を把握している職人さん自体が減少しています。
そんな現状を鑑みますと、今後の光学機器のメンテナンス状況に憂いが残ります。私自身も、日々全国のお客様のレンズの整備作業に従事しておりますが、とてもその全てには応じ切れていないのが実情です。当協会の光学機器修理専門学校の設立は、この様な背景から発足致しました。
写真撮影が趣味の方で、併せてレンズの整備に興味がある方の中から、この様な事業に興味がある方に対して、修理専門学校を通じて貢献できればと言う想いから、この学校を設立致しました。
この様な背景をご理解頂き、ご自身の今後の将来と照らし合わせてみて、当協会の理念にご賛同頂ける方でしたら是非ご入校頂きまして、光学機器の末永い状態維持と、ご自身の将来の夢の為に当協会で学んで頂けましたら幸いでございます。