このレンズも、こちらでの構造研究が終わったので、修理して出品する為のレンズになります。どなたかこの機種をお探しの写真愛好家の方に使って頂ければ幸いでございます。Contax/Yashica(C/Y)規格のマウントのマウントですので、このマウント規格のアダプターを介せば、デジカメやミラーレスにて実写が可能になります。
レンズの整備に関しては、少し特徴的な構造ですので、構造の知識がない方は、やはり業者さんに依頼された方が無難だと思います。構造が解っていれば、限定硝子部位だけのクリーニングでしたら、ご自身でも可能と判断致します。Carl Zeiss Distagon 25mm F2.8という機種とほぼ同じ造りです。
こんな段階までアクセスできれば、光学系付着物と絞り羽ユニット機構の修理は可能になります。構造の研究が終わり、出品に際して検査しましたが、絞り羽ユニット機構とフォーカス調整機構の駆動系部位に問題はありませんでした。
カビ等光学系付着物は点カビ等の付着が確認できましたので、全て除去処置施しました。レンズ全体としての光学系クリアー度は復元しています。カビそのものは全て除去できていまし、除去後の腐蝕痕もなく、スッキリとした復元状態になりました。
ミラーレスカメラで確認撮影してみました
整備後に、お気に入りの場所で風景写真を撮影してみました。使用したカメラはSony αになります。シャッタースピード優先モードでマニュアルモードで撮影します。絞り値とシャッタースピードの関係さえ押さえておけば、後はピントを合わせるだけです。
撮影場所は、当協会所在地から自転車で10分くらいで行ける、松戸市古民家文化財に登録されている旧斎藤邸敷地内で撮影しています。この空間は個人的にもとてもお気に入りで、まるで時が止まってしまった様な、静かでとても落ち着ける空間です。お弁当を持って、3時間位撮影していると何だか元気が湧いてきます。きっと、あなたの傍にも心を癒してくれる身近な自然風景があると思います。
私は撮影の専門家ではありませんので、このレンズの特性を生かしきれていない、下手くそな写真ばかりですが、50枚ほど実写しましたので、スライドショーにしてみました。
出品するレンズ機種
機種名 | Carl Zeiss Distagon 35mm F2.8 |
シリアルNO | 6614207 |
付属品 | 前後キャップ、フイルター |
出品先 | ヤフオク |
整備後に出品
外観及びフォーカス調整機構及び絞り羽ユニット機構の駆動系は全く問題ありません。カビ等の光学系付着物が確認できましたので、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子部位表面に付着していた埃・カビ全て除去しました。レンズ全体としてのクリアー度は復元しています。フイルターは傷んでいますが、レンズ保護の為お付けして納品致します。
このレンズの出品時の状態
駆動系及び光学系及び外観に関して、それぞれ出品に際しての状態を解説します。
落下等による凹みはありません。経年使用下のすれも殆どなく、気になる傷もありません。この年代の個体としては、かなり綺麗な方なのではないかと思います。ヤフオクの出品写真をご参照下さい。この個体の入手経緯は不確かですが、もしかしたらワンオーナーレンズの可能性もあります。
出品に際し、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子玉表面に付着していた埃・カビ除去処置施しましたので、出品時付着物はございません。カビ除去後の目だった腐蝕痕も残らず、抜ける様な個体に復元しました。実際に撮影した風景写真からもご判断下さい。
至近距離指標から無限遠指標まで、全領域でスムースに駆動しています。そのトルク感も丁度良い感じと診断します。
解放値F2.8~絞り値F22まで全領域でスムースに駆動しています。そのクリック感も丁度いいと感じます。
このレンズは、プラチカマウントの単焦点レンズですので、そのマウントはContax/Yashica(C/Y)規格のマウントになります。下記写真の様なマウントを介してデジカメ等でお使い下さい。
この様な状態のレンズになります。この機種をお探しの写真家の方がいらっしゃいましたら、上記解説をお読みになった上でご検討下さいます様お願い申し上げます。