Albinar-ADG MC Auto Zoom 28-80mm F3.5-4.5の様なZoomレンズは一般的には修理対象外機種になります。その構造上レンズ鏡胴内部全ての部位にアクセスする事ができません。今回は昔から懇意にしている写真愛好家の方から、そういう経緯を理解して頂いた上での整備になりますので、光学系付着物除去処置のみの対応とさせて頂きましたが、硝子玉一部表面は直接処置できませんでした。カビの繁殖勢いが衰えていない場合、フォーカス構成機構螺旋状部グリス周りを再発防止の為にクリーニングするのが最善なのですが、根本的な処置ができない事を条件にお引き受けしました。
レンズ検査ご依頼までの流れ（経緯）
今回のご依頼は電話にて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
Zoomレンズは完全な修理ができない事を前提で可能な範囲で綺麗にして頂きたくお願い致します。この機種は海外でやっと手に入れたもので、何とかいい状態で使っていきたく無理を言ってしまって申し訳けありません。除去できなかった部位に関しましては、お電話で教えて頂いた様に時々レンズ鏡胴内部に射光させてあげる事で、増殖を防いでいきます。何卒宜しくお願い申し上げます。
機種
| 機種名 | Albinar-ADG MC Auto Zoom 28-80mm F3.5-4.5 |
| シリアルNO | 8426752 |
| 付属品 | リヤキャップ、フィルター |
| 課題（所有者さん見解） | 可能な範囲で綺麗にして欲しい |
修理報告
鏡胴内部全てのレンズ表面に付着していた埃・カビ除去致しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。只、点カビと菌糸状カビと雲状カビが腐蝕カビで、無数の除去後の腐蝕痕が随所に残ります。この様な症状ご了承下さい。又、フィルターの耐久年数が限界にきていると判断致します。今回の整備を機にご考慮下さい。お電話にてもお話ししましたが、この固体は未試用期間が相当に長期化していた為、光学系付着物除去に関しましてもやや手遅れ感が否めません。修理の範疇ででき得る処置は施しましたので、納品後はマメにレンズを手に取ってなるべく使ってあげて下さい。宜しくお願い申し上げます。整備工程にていくつかの写真UPしておきますので併せてご参照下さい。
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
| 発送方法 | クロネコ着払い便 |
| 送り状NO | 別途メールにて記載 |
| 配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
| 整備費 | 20,000円（税込） |
| 決済方法 | 銀行振り込み |
| お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
（一社）日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔
