Canon 50mm F1.2というレンズも毎月修理依頼を頂く、とても人気のある機種の一種です。大変古いレンズで、光学的に状態の良い個体はあまりありませんが、光学的な付着物を除去できれば、解放F値1.2という軽さを復元する事が可能です。絞り羽ユニット機構及びフォーカス調整機構は比較的に丈夫な構造になっています。合成レンズが一部組込まれているので、その部位に支障がある個体も散見されます。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
頂いたメール
Canon 50mm F1.2レンズにカビが沢山生えてしまいました。もう一度使いたいので綺麗にして下さい。お願い致します。費用はいくらくらい用意しておけばいいででょうか?
お返事メール
お問い合わせありがとうございます。光学的な付着物除去は可能と推測致します。費用に関しましては、過去の修理記録台帳を紐解きますと、同機種にて15,000円(税込)くらいかかっております。いずれに致しましても、○○様の大切な光学機器です。業者さんの選定等充分にご検討下さい。(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔
頂いたメール
ご返信ありがとうございます。ゆうパック便でレンズ送りました。宜しくお願い致します。
お返事メール
○○様。承知致しました。レンズ到着致しましたら、その旨メールにてご報告致します。納期に関しましては、概ね10日間程お時間を頂いております。
機種名 | Canon 50mm F1.2 |
シリアルNO | 43555 |
付属品 | フィルター、リヤキャップ |
課題(所有者さん見解) | 久ぶりに使おうと思ったらカビだらけでした |
修理報告
鏡胴内部全てのレンズ表面に付着していた埃・カビ全て除去処置施しましたので、レンズ全体としての光学的なクリアー度はかなり復元しています。光束総量は、処置前=30くらいでしたが、処置後は95くらいの明るさに復元しています。付着していたカビの種類は、主に点カビと雲状カビと菌糸状カビでした。この機種は鏡胴内部に一部合成レンズが組み込まれています。その貼り合わせ面にて白濁症状が進行しています、これは付着物ではないので除去できません。その影響で、該当部位が極々薄っすらとですが白濁して目視できると思います。
又、レンズが綺麗になった分、レンズ表面の擦れ傷が目立ちます。この様な症状ご了承お願い致します。絞り羽ユニット機構及びフォーカス調整機構問題ありません。作業工程にて、撮影したいくつかの写真掲載しておきますので、ご参照下さい。未試用期間の長期化を避けて頂きまして、今後も大切にご所有下さい。
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 4675-5252-8135 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 15,000円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔