Ernst Leitz GmbH Wetzlar Summarex 8.5cm F1.5というレンズは、1943~1960年に製造された、Leicaで唯一の8.5cmという焦点距離のレンズになります。もともと、Leicaの望遠レンズは、9cm=90mmか多いのですが、この8.5cmという焦点距離は、とても珍しいと思います。又、Summarex 8.5㎝専用ファインダーとして、SGOOD 85mm ファインダーという、パララックスタイプの接眼側のリングがありますが、Leica IIIc レンジファインダーフイルムカメラに装着すると、とても趣のある撮影3セットの風格を醸し出してくれます。
視差補正としての、SGOOD 85mm ビューファインダーを研究用として、1本所有しておりますが、こちらもSummarex 8.5cm F1.5専用接眼側リングですので、製造本数が少なく珍しいアイテムになっています。この様な背景で誕生したレンズですので、是非ご自身で定期的に整備できる様になって、状態を保ちながらいつまでも大切にご所有下さい。今回のご依頼は、レンズの修理及び、修理工程のコンテンツ=解説動画をご希望なので、レンズの納品と一緒に、コンテンツも配信させて頂きます。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
大事にしているレンズなのですが、クモリ点カビなどが見えます。その為か、以前よりも映りがスッキリしません。できれば自分で整備したいのですが、そちらで一旦綺麗にして頂き、そのやり方を教えて頂くというお願いは可能でしょうか?修理が難しいのであれば、自分で整備するのは諦めます。素人でも可能であれば、是非その方法も教えて下さい。宜しくお願い申し上げます。
機種名 | Ernst Leitz GmbH Wetzlar Summarex 8.5cm F1.5 |
シリアルNO | 1008638 |
付属品 | 前後キャップ |
課題(所有者さん見解) | クモリ点カビなどが見えます。 |
修理報告
鏡胴内部全てのレンズ表面に付着物がありました。埃・カビ等全て除去できています。カビの種類は、主に点カビと雲状カビでした。カビそのものは除去できていますが。除去後の腐蝕痕が随所に残ります。
点カビの腐蝕痕はキラキラと光る点状で目視できます。雲状カビの腐蝕痕は、薄っすらとですが白濁して目には映ると思います。この点、ご了承下さい。フォーカス調整機構螺旋状部に若干ですが歪みがありますが、実写に際しては支障はないと判断致しますので、今回は処置施しておりません。
外観共に大変状態の良い個体です。希少性の高いレンズですので、大切にご所有下さい。お願い致します。修理解説動画に関しましては、別途Vimeo閲覧ができる様に、そのURLをメールにて送信致します。お時間ございます時にご自宅で学習して下さい。尚、今回の整備工程にて撮影したいくつかの写真もご参照下さい。ご自身で整備可能なシンプルな構造ですので、動画通りにやってみて下さい。
参考写真
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 別途メールにて報告 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 50,000円(税込) |
修理コンテンツ | 10,000円(税込) |
合計 | 60,000円 |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔