Mamiya Sekor 65mm F6.3 修理記録

Mamiya Sekor 65mm F6.3

Mamiya Sekor 65mm F6.3という機種は、マミヤプレス用レンズの一種で、35mm換算するとおよそ28mm相当になり、パンケーキレンズのように小さくて薄いレンズなので、携帯しやすい特徴があります。レンズ構成は4群4枚ととてもシンプルな設計構造になっています。Mamiyaのレンズは駆動系の造りがとても丈夫なのですが、今回お預かりしたレンズは長年整備が施されていなかった為、駆動系関連部位に相当な汚れが付着していて駆動伝達各部位で動作の伝達が妨げられている症状になっていました。やはり何年かに一度はレンズ鏡胴内部に溜まった汚れを綺麗に除去してあげる必要があり、定期的に整備すれば今後もズーット撮影の良き相棒になってくれると思います。

レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)

今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。

メールにてのお問い合わせ

シャッター不良、絞り羽検査をお願いします。シャッターは全く切れない状態だと思います。絞り羽に関しては状態が良くわかりません。多分レンズも汚れていると思いますので、併せて綺麗にお願い致します。レンズは中判用のレンズで、Mamiya Sekor 65mm F6.3という機種名になります。コンパクトなタイプで持ち運びが便利で、それなりの描写が好きで、今後も使っていきたいと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します。

Mamiya Sekor 65mm F6.3 付属品
Mamiya Sekor 65mm F6.3 付属品
機種名Mamiya Sekor 65mm F6.3
シリアルNO55115
付属品前後キャップ、フィルター
課題(所有者さん見解)シャッター不良、絞り羽検査

修理報告

お電話にてもお伝え致しましたが、チャージが全く機構していませんでした。処置後、全てのスピード領域にて駆動しています。高速領域での正確なスピードはこちらの検査装置では測定できません。この点ご了承下さい。併せて、駆動していなかった絞り羽ユニット機構も整備致しました。解放状態に疑問点が残りますが、この固体ではこの状態が限界です。調整ダイヤルのトルク感はスムースに復元しています。カビ等、光学系付着物も併せて除去致しました。点カビ等腐食カビですので、除去後の腐蝕痕が随所に残ります。この点もご了承お願い致します。光学機器は未使用期間が長期化すると、随所に支障をきたします。ご留意お願い致します。又、今回の整備工程にて撮影した光学系付着物及びレンズ鏡胴内部の写真もご参照下さい。

Mamiya Sekor 65mm F6.3 シャッター開状態
Mamiya Sekor 65mm F6.3 シャッター開状態
Mamiya Sekor 65mm F6.3 シャッター閉状態
Mamiya Sekor 65mm F6.3 シャッター閉状態
Mamiya Sekor 65mm F6.3 レンズユニット
Mamiya Sekor 65mm F6.3 レンズユニット
Mamiya Sekor 65mm F6.3 点カビと菌糸状カビ
Mamiya Sekor 65mm F6.3 点カビと菌糸状カビ
Mamiya Sekor 65mm F6.3 点カビと埃
Mamiya Sekor 65mm F6.3 点カビと埃
Mamiya Sekor 65mm F6.3 無数の点カビと埃
Mamiya Sekor 65mm F6.3 無数の点カビと埃

納品に関しまして

※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。

発送方法クロネコ着払い便
送り状NO別途メールにて報告
配送状況お荷物追跡システム

ご決済に関しまして

整備費13,000円(税込)
決済方法銀行振り込み
お願いご決済後メールにてお知らせ下さい
お振込み先銀行

・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154

山田 太郎の様にご記入下さい

ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔

kensuke tasai と申します。 光学機器の修理を主たる業務としております。 関連コンテンツも並行して配信させて頂いておりますので、リクエストございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。