同じ依頼者様のレンズになりますので、Mamiya KL 90mm F3.5 L機種と似た様な解説になります。この機種は、Mamiya中判フイルムカメラ用交換レンズの一種です。とても駆動系は丈夫にできていて、修理依頼の内容は、殆どがカビ等の光学系付着物除去になります。140mmは通常は望遠に属しますが、6cmのフイルムを使いますので、この焦点距離は標準レンズに該当します。レンズの構造自体はシンプルですので、構造を理解して、レンズ鏡胴内部へのアクセス手順を学び、取り出したレンズユニットの硝子玉の状態を検査して、必要な処置を施せる様になると、ご自宅で定期的な整備ができる様になります。
Mamiya RB 67 フイルムカメラ側の役割と、レンズ側の役割をそれぞれ理解すれば、よりレンズの構造が理解できます。この機種に限らず、Mamiyaの中判レンズは、鏡胴内部に組み込まれている合成レンズ貼り合わせ面が白濁している個体が散見されます。これから類似機種を入手される場合は、この点のみご注意ください。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
Mamiya KL 90mm F3.5 Lではお世話になりました。今回は140mmをお願い致します。このレンズも何だかもやっとした映りになってしまい、中を覗くと白く濁った様な感じです。しばらく使っていませんでしたが、綺麗になる様でしたら、今後はマメに使っていきたいと思っています。他も控えていますが、先ずはこのレンズを宜しくお願い致します。
機種名 | Mamiya-Sekor Macro C 140mm F4.5 |
シリアルNO | 13446 |
付属品 | 前後キャップ |
課題(所有者さん見解) | このレンズも何だかもやっとした映りになってしまい 中を覗くと白く濁った様な感じです。 |
修理報告
鏡胴内部全てのレンズ表面に埃・カビが付着していました。カビの種類は主に点カビでした。この様な光学系付着物全て除去できています。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。只、付着していた点カビが腐蝕カビで、除去後の腐蝕痕が随所に残ります。この点ご了承お願い致します。外観共に状態の良い個体です。今まで同様大切にご所有下さい。お願い致します。ご自宅で整備できる修理解説補足動画に関しましては、別途Vimeoアプリの収録致しましたので、お時間ございます時にじっくり学習お願い致します。尚、今回の整備工程にて撮影したいくつかの写真もご参照下さい。
参考写真
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 別途メールにて報告 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 10,000円(税込) |
コンテンツ製作費 | 10,000円(税込) |
合計 | 20,000円 |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔