1981年の発売以来、2020年現在までも販売され続けている、Nikkorレンズ全体の代表機種ともいえるレンズです。通常、マクロというのは、顕微鏡を覗いた時のような原寸大以上のものを指す場合が多いのですが、Canonであればマクロレンズと呼んでいて、Nikonの場合には定義に忠実にマイクロと呼んでいる様です。
広義の意味合いでは、Microレンズを用いると、撮影の幅が広がるといいます。そんな優れた機種ですが、やはり定期的な整備を施さないで、特に未試用期間が長期化した放置された状態の個体は、カビの付着等随所に支障をきたしている個体が散見されます。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
お気に入りのレンズだったのですが、この前見たら、レンズにカビが二か所ついていました。これ以上悪化させたくないので、カビの除去をお願いします。他は特に問題はないと思いますが、検査してもらって他に支障がある場合はそちらも修理して下さい。桜の時期に間に合う様だと助かりますが、無理にはお願いしません。ちなみに、レンズの機種は、Nikon Micro-Nikkor55mm F2.8です。
機種名 | Nikon M-Nikkor 55mm F2.8 |
シリアルNO | 580070 |
付属品 | リヤキャップ |
課題(所有者さん見解) | レンズにカビが二か所ついていました。 |
修理報告
カビが2か所あるとのご見解でしたが、鏡胴内部全てのレンズ表面に相当な付着物がありました。カビの種類は主に点カビでした。全て除去できていますが、点カビの一部が腐蝕カビで、除去後の腐蝕痕が随所に残ります。レンズ全体が綺麗に復元した分、この様な症状が目立ちます。この点、ご了承お願い致します。
お電話にてもお伝え致しましたが、定期的な整備を施さないで、特に未試用期間が長期化した放置された状態の個体は、カビの付着等随所に支障をきたしてしまう危惧を孕んでいます。今後のご所有に際して、ご留意お願いします。又、今回の整備工程にて撮影した光学系付着物及びレンズ鏡胴内部の写真もご参照下さい。
参考写真
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 別途メールにて報告 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 10,000円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔