今回お預かり致しました、Pentax SMC Takumar 6×7 105mm F2.4というレンズは、Pentax 6×7という銘柄の中判フイルムカメラ用交換レンズとして販売されていました。1969年に販売が始まったこのカメラは、当時の主力製品だったアサヒペンタックスシリーズとは別路線のカメラで、大衆向けでは無く、上級者向けのカメラとして販売されました。
こういう経緯があったので、その交換レンズの多くが市場販売では無く、受注生産という形で販売されていました。Pentax SMC TAKUMAR 6×7 105mm F2.4もこの様な交換レンズの一種になります。Pentax 6×7は購買層が少ないと想定されて販売されたカメラですので、交換レンズも受注生産という形式をとっている為、市場にどれだけの数がでまわっているのか分からない貴重なレンズの部類に属します。
修理ご依頼に至るまでの経緯
今回はメールにてお問い合わせ頂きましたので、内容を簡潔にまとめてみました。
ご依頼者様から頂いたメール
初めてメール致します。地元の写真倶楽部の友人から、カビだらけだけど良かったらあげるよ!と言われ中判用のレンズを譲ってもらいました。中を覗くとすごいカビで、折角頂いたので綺麗にして末長く使っていきたいと思っています。もしも綺麗になるのでしたら、いい機会なのでこのレンズ用のカメラを購入して、フイルムカメラデビューしようと思っております。色々調べると、カビの痕跡とか見た目的に支障が残るケースもある様ですが、カビがなくなればそれで結構ですので、是非修理をお願い致します。
今回お預かり致しました機種
機種名 | Pentax SMC Takumar 6×7 105mm F2.4 |
シリアルNO | 6937399 |
付属品 | リヤキャップ、フィルター |
課題(所有者さん見解) | カビ等付着物除去 |
ご希望予算 | 30,000円くらい |
整備報告
レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子部位表面に付着していた埃・カビ除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度はかなり復元しています。付着していた点カビの一部が腐食カビで、除去後の腐食痕が若干ですが残ります。この点、お電話にてもお伝えはしておりますがご了承下さい。外観・動作共に状態の良いレンズです。未使用期間が長期化しない様にご留意頂きまして、今後も大切にご所有下さい。
一番付着が酷かった硝子部位
除去前=カビの付着一例
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ発払い便 |
送り状NO | 別途メールにて報告 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 30,000円(税込) |
クロネコさん送料 | 静岡(一律)=930円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
合計 | 30,930円 |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔