私は光学機器の修理の世界に身を置く人間なので、撮影に関してはあまり詳しい事は言及できませんが、懇意にしている写真愛好家の方にお聞きしたところ、いくつかあるこのレンズの特徴として、最も注目すべきは最短18cmの接写能力だという。24mm単焦点レンズの最短撮影距離は25~30cmのものが多いが、このレンズは18cmまで接写できる。広角でのこの差は大きく、全く違った撮り方ができると言っても良いほどで、例えば花をクローズアップして撮れば、マクロレンズで撮った場合と違って背景も一緒に写し込むことができる。接写に強い広角レンズということではその後シグマから20mm F1.8、24mm F1.8、28mm F1.8のいわゆる「三兄弟」レンズが発売されたが、どれも単焦点レンズとしては重くサイズもかなり大きい。その点、小型軽量で所有ラインアップのプラス1本しても気軽に使えるこのレンズには携帯性の魅力もある。周辺光量の低下が大きく、目一杯絞っても最周辺部に陰りが残るのが欠点だが、画質の解像力はかなり高く、気楽に撮っていて楽しくなるレンズの一本だそうだ。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
菌糸状カビと思います。カメラ修理専門店においてカビ取り依頼で商品名伝えたところ、旧式レンズで部品在庫無く修理不可と断られた経緯があり、インターネットで検索していたところ御協会サイトを拝見し、もう一度相談してみようと思い連絡を致しました。おそらくカビ除去後にカビ痕跡が残るやもしれませんが、それも承知しております。年代物ものですのでメンテナンスも兼ねて見ていただけましたら幸いです。どうぞご検討を宜しくお願い致します。
併せて、自分でも整備できる様になりたいと思っていますので、可能でしたら修理の仕方も教えて下さい。その為に必要な治具等教えてもらえれば、揃えて自宅で整備してみたいと思っています。
機種名 | Sigma AF Super- WideⅡ 24mm F2.8 |
シリアルNO | 5127403 |
付属品 | 前後キャップ |
課題(所有者さん見解) | 年代物ものですのでメンテナンスも兼ねて 見ていただけましたら幸いです。 |
修理報告
修理の範疇にてでき得る限りの付着物除去処置施しました。カビの種類は主に点カビと菌糸状カビでした。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。只、付着していた点カビが腐蝕カビで、除去後の腐蝕痕が残ります。この点ご了承下さい。外観・駆動系共に状態の良いレンズです。今まで同様大切にご所有下さい。整備工程中に撮影しました写真何枚かUPしておきますので併せてご参照下さい。修理工程解説補足動画は、お時間ございます時にゆっくりご視聴下さい。この機種に必要な治具溶剤が揃えばご自宅でも再現できると思います。その際何か質問があればいつでもお気軽にお問い合わせ下さい。
整備工程写真
修理工程解説補足動画
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 別途メールにて報告 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 10,000円(税込) |
コンテンツ作成費 | 10,000円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔