Konica Hexanon AR 50mm F1.7 修理教科書

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 修理教科書

修理行程コンテンツを公開する主旨

プロが実際に作業している風景を、写真動画にて解説を加えている構成をとっています。従いまして、じっくりこの教科書に向き合って頂ければ、同じ様な結果が得られる構成になっております。

日本中のレンズのメンテを日々させて頂いておりますが、本当に困ってから修理依頼をなさる方々が多いのが実情です。レンズは撮影の為の道具の一種です。本来は、適切で定期的なメンテナンスが必要なのですが、何か問題が起きてから行動に移す方が沢山いらっしゃいます。

ご自身で所有するレンズが、ある程度ご自宅にて自分でメンテナンスできれば、それが一番理想的ではないかと、日々人様のレンズに対峙しながら、長い期間感じておりました。

パソコン等のツールも行き渡り、全てのやり取りがWEB上で可能になりました。又、動画の収録・再生も個人レベルで可能な時代になりました。我々修理のプロも、その経験・技術をオープンにして、皆様のお役に立てる方法を開示するべき時代が来たのだと思っております。

勿論、レンズの修理を従来通り専門業者に委ねる流れも、丁寧な処置前診断価格の透明性修理内容の開示等よりお客様が安心してレンズを委ねられる様な環境の改善は、引き続き行ってまいります。この教科書の配信を通じて、写真愛好家の方々の撮影ライフの一助となります事を願って止みません。

Konica Hexanon AR 50mm F1.7というレンズ

この機種は、毎月当協会に修理依頼があるので、その人気度がわかります。市場価格もあまり詳しくはないのですが、10,000円位で入手できるレンズだと思います。レンズの構造的には、極々一般的な構造ですので、一度整備方法を習得してしまえば、入手したレンズに不具合があってもご自宅で整備できると思います。どこかの業者に依頼しても多分5,000円位はかかってしまうので、自分で整備できる様になるのが理想的だと思います。

第Ⅰ部 (フロント側からのアクセス)

第Ⅰ部ではフロント側からの検査・アクセス手順と必要な治具について解説します

動画解説で最初に概要を掴んで下さい

フロント側レンズ押え化粧リングを外す為のゴム治具
・市販の物をこの様に加工します
・中央をすり鉢状に削りレンズ面に触れないようにするのがポイントです
・加工道具は彫刻刀が使いやすいと思います
・単焦点50mmレンズ用に一つあると重宝します
・入手先:お近くのホームセンター等
・価格目安:100円前後
・ユニデイー ユニデイー

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 整備の為のゴム治具
Konica Hexanon AR 50mm F1.7 整備の為のゴム治具

このゴム治具をこの様に化粧リングに当てます
・殆どのレンズが半時計回りで外れます
・個体によっては逆向きの構造になっています
・押しながら回すのがポイントです
・個体によってはリングが固着していますが、その場合はあまり無理をしません
・固着を緩和する溶剤を使いますが、その都度個別にお問い合わせ下さい
・化粧リングには180°相対してカニ目の切込みがありますが金属の治具は使いません

ゴム治具をこの様に化粧リングに当てます
ゴム治具をこの様に化粧リングに当てます

当協会ではすべてのレンズ径規格に応じた治具を使います
・一般の方はここまで準備する必要はありません
・あると非常に重宝します
・入手先:修理道具専門店
・価格目安:2,000円~10,000円(ロッド数・径によります)
Discoverphoto

専門的なゴム治具
専門的なゴム治具

やはりそれぞれの径に応じた治具がBESTです
・回そうと思う相手側にフイットするのでレンズにも優しいです
・力が直に伝わりスムースに外せます
・少しずつ揃える事をお薦め致します

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 この様にフィットします
Konica Hexanon AR 50mm F1.7 この様にフィットします

決して金属の治具は使わないで下さい
・例えば写真の様なレンチ類です
・力が入り過ぎて万が一の場合レンズが壊れます
・又、壊れないまでも傷つけてしまう可能性があります

金属治具
金属治具

前玉群レンズ押え化粧リングが外れました
・これから鏡胴内部に組み込まれているレンズを外します
・ガラス玉ですので綺麗なクッション性のある布素材を用意してください
・リヤ側の検査は未だしないので、リヤキャップははめたままにします

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 前玉群レンズ押え化粧リングが外れました
Konica Hexanon AR 50mm F1.7 前玉群レンズ押え化粧リングが外れました

次に同じゴム治具で前玉群レンズユニットを外します
・化粧リング同様、この群レンズにもカニ目の切込みがありますがゴム治具で外します
・回転方向は同じく反時計回りです
・固着している場合は無理な加圧は禁物です
・個別にお問い合わせ下さい

同じゴム治具で前玉群レンズユニットを外します
同じゴム治具で前玉群レンズユニットを外します

すると、この様な前玉群レンズユニットが外れます
・このユニット内に3枚のレンズが組み込まれています
・まずはユニット単位でレンズを検査します
・前・裏側のみに埃等が付着している場合はこれ以上分解する必要はありません
・この処置だけでフロント側からのメンテナンスを終了します

この様な前玉群レンズユニットが外れます
この様な前玉群レンズユニットが外れます

今回の個体はユニット内部レンズ表面にカビの付着がありました
・そういう場合は更に分解が必要です
・市販されている目印のシールを添付しておきます
・再組立時レンズの表・裏を間違わない様にしましょう
・明らかに表・裏がはっきりしているレンズの場合はこの対策は不必要です
・この個体は見た目で、はっきりしないレンズが2枚組み込まれています
・注意してください。慣れないうちは全てにマーキングして下さい

レンズ表面にカビの付着がありました
レンズ表面にカビの付着がありました

前玉群レンズ全体の付着物の実態
・今回の教材用の個体は写真の様な状態でした
・完全にクリアーに復元する為にはやはり全て分解処置が必要です
・どこまで分解するかは検査段階で決めていきます

前玉群レンズ全体の付着物の実態
前玉群レンズ全体の付着物の実態

該当群レンズを完全に分解します
・この際も今まで使用してきた50mm用ゴム治具でOKです
・若干ゴム治具の径がサイズオーバーになりますが、十分これで対応できます
・今まで同様回転方向は反時計回りです
・固着している事は稀ですが、その場合は無理をしない事
・個別にお問い合わせ下さい

該当群レンズを完全に分解します
該当群レンズを完全に分解します

するとこの様に前玉がユニットから外れます
・このレンズは凹凸がはっきりしているのでマーキングは不要です
・自信の無い方は表面にシールを貼って下さい
・基本作業が大切です

この様に前玉がユニットから外れます
この様に前玉がユニットから外れます

ここまでの検査工程にてこの様な状況になります
・だんだんレンズの枚数が増えていきます
・表・裏の区別と取り出した順番を分かり易く並べて下さい
・特にルールはありませんが、自分で解る様に工夫して下さい
・繰り返しますが、順番と表・裏の区別重要です

ここまでの検査工程にてこの様な状況になります
ここまでの検査工程にてこの様な状況になります

群レンズユニットを完全に分解します
・これ以上は絞り羽~フロント側には分解できるレンズはありません
・写真の様に取り出したレンズがだんだん増えてきます
・ポイントはその順番と表・裏の管理です
・慌てないで落ち着いて作業して下さい
・このあたりでチョット休憩する事をお勧めします

群レンズユニットを完全に分解します
群レンズユニットを完全に分解します

ここまで検査すると鏡胴内部の絞り羽ユニットが実際見えてきます
・写真は絞り時の状態です
・絞り羽は非常に繊細な構造ですので決して触れないでください
・絞り羽ユニットに課題がある場合はお問い合わせ下さい
・個別に対応致します

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 鏡胴内部
Konica Hexanon AR 50mm F1.7 鏡胴内部

解放状態です
・この時絞り羽向こう側のレンズ表面をクリーニングしたくなります
・慣れない内は絶対にその処置はしないで下さい
・クリーニングの工程で絞り羽に触れて壊してしまう可能性があります
・この個体はリヤ側から十分にアクセスできるので大丈夫です

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 解放状態
Konica Hexanon AR 50mm F1.7 解放状態

いよいよレンズをクリーニングします
・汚れが酷い場合は洗剤を使って下さい
・お勧めは芳香剤・手荒れ防止剤が一切含まれていない洗剤です
・当協会では写真の様な液体洗濯用洗剤を使用しています
・原液を60倍に薄めるのがポイントです
・入手先:お近くのドラッグストアー・大手スーパー等
・価格目安:1,000円前後

スノール
スノール

あらかじめ希釈した溶液を小瓶に小分けしておくと便利です
・この時使う瓶はガラス素材の物を使って下さい
・この洗剤の他にも多用しますので、溶けやすいプラ素材は避けて下さい
・内容に応じて複数個あると重宝します
・入手先:東急ハンズ等
・価格目安:300円前後(サイズ・素材によります)
・東急ハンズ 東急ハンズ

あらかじめ希釈した溶液を小瓶に小分けしておくと便利
あらかじめ希釈した溶液を小瓶に小分けしておくと便利

その後、洗剤分を除去する為に蒸留水で洗浄します
・水道水でも構わないとは思いますがやはり蒸留水がベターです
・拭きムラが付きにくくなります
・同じようにガラス素材の小分け用瓶があると便利です
・この瓶の種類が増えてきた時は是非シールで名前を付けて下さい

洗剤分を除去する為に蒸留水で洗浄します
洗剤分を除去する為に蒸留水で洗浄します

その後レンズ専用クリーニング溶剤にて洗浄します
・当協会ではカビが除去しやすく、拭きムラが残り難い専用溶剤を使っています
・一般の方はカメラ量販店等で扱っているレンズクリーニング溶剤で十分です
・それでもかなり高価ですから、無駄なく使って下さい
・沢山使用すればよいと言うものでもありません
・保管容器のお勧めは【ハンドラップ】です
・蒸発も防止できて必要分をプッシュして使えます
・片手で必要量が出てくるのでとても重宝します
・入手先:東急ハンズ等
・価格目安:2,000円前後(材質・サイズによります)
東急ハンズ

ハンドラップ
ハンドラップ

次は拭き取る紙です
・チョット高価ですが是非【ダスパー】を購入して下さい
・一枚一枚が大きいので四分の一にカットして使って下さい
・同じくカメラ量販店のメンテナンスコーナーで扱っています
・入手先:カメラ量販店
・価格目安:1,500円前後
ヨドバシカメラ

ダスパー
ダスパー

かなり大きいので一枚全部を使うのは勿体ないです
・ポイントはレンズの中央から外側に向かって拭きます
・円を描くようになるべく均等な力で拭きます
・あまりもたもたしないでササット拭き取るのがポイントです

かなり大きいので一枚全部を使うのは勿体ない
かなり大きいので一枚全部を使うのは勿体ない

四分の一サイズがベストです
・もしかしたら小さいサイズの規格商品が市販されているかもしれません
・ハサミでカットして下さい
・1クリーニング=1枚を使用します
・同じペーパーを何度も使い回ししない事
・使用後のペーパーは鏡胴外観等の拭き取りに使います

四分の一サイズがベスト
四分の一サイズがベスト

カットしたダスパーを木製のトングに巻き付けます
・上手く巻きつけができない時はセロテープを使ってださい
・その際はなるべく根本にテープを巻きます
・金属製のピンセットは使用禁止です
・レンズを傷付ける恐れがあります

カットしたダスパーを木製のトングに巻き付けます
カットしたダスパーを木製のトングに巻き付けます

先ほど説明したハンドラップの先端をプッシュします
・必要分が出てきます
・高価なのでほんの少しで充分です
・沢山使えば綺麗になるという訳ではありません

ハンドラップの先端をプッシュ
ハンドラップの先端をプッシュ

いよいよレンズのクリーニングです
・ポイントはレンズ中央から外側に向かって拭きとります
・ササット行って下さい
・慣れないうちはどうしても拭きムラが残ります
・何回もチャレンジすればそのうち腕があがり上手になっていきます

レンズのクリーニング
レンズのクリーニング

ここまでで、一旦レンズを組立直します
・残りはリヤ側からの検査です
・ポイントは一度に全部作業をしない事です
・休憩も兼ねてここでレンズを完全に組立直します
・ゆっくり休んで下さい。焦りは禁物です
・レンズを全部一辺に分解するのは禁止です
・途中で訳がわからなるなります
・必ず守って下さい

一旦レンズを組立直します
一旦レンズを組立直します

第Ⅱ部(リヤ側からのアクセス)

第Ⅱ部ではリヤ側からの検査・アクセス手順と必要な治具について解説します

最初に概要を把握して下さい

この解説動画も参照下さい

最初に概要を把握して下さい

それでは、次にリヤ側から検査していきます
・フロントキャップを付けてレンズを裏返して検査していきます
・キャップは必ず装着して下さい
・折角今まで綺麗にしてきた前玉です
・次に自分が何をしようとしているのかの切り替えです
・リヤ側の特徴として、フロント側よりも各レンズが小さい事が挙げられます
・より細かい作業になりますので、目が疲れていたら小休止して下さい
・作業台の整理整頓は基本です

Konica Hexanon AR 50mm F1.7 リヤ側から検査
Konica Hexanon AR 50mm F1.7 リヤ側から検査

要領はフロント側で解説した内容と一緒です
・必要に応じてレンズのマーキングとその順番に注意して下さい
・後ろ玉~絞り羽ユニット機構までの間にあるレンズ×2枚を外します
・その内一枚のレンズが表・裏の区別が付き難いので要注意です
・又、厚めの群レンズが組み込まれています
・それが【カップリング】レンズですので取扱いに注意して下さい
・後ろ玉と中玉の二つを取り出します
・その為にまずはレンズ押え化粧リングを外します

要領はフロント側で解説した内容と一緒
要領はフロント側で解説した内容と一緒

使う治具はやはりゴム製の治具を使って下さい
・かなり径が小さいリングです
・今まで解説してきた様に無理な加圧は禁物です
・押し付け気味に反時計回りに回転させます

使う治具はやはりゴム製の治具
使う治具はやはりゴム製の治具

これが後ろ玉のレンズ押え化粧リングです
・前述しましたが、このリングもカニ目が180°相対して切り込まれています
・金属の治具は使用しないで下さい
・固着していなければ容易に外れます

後ろ玉のレンズ押え化粧リング
後ろ玉のレンズ押え化粧リング

使用するゴム治具は写真の様な治具を用意します
・化粧リングの径に合っていれば大丈夫です
・なるべく同じ径の物を準備します
・入手先:お近くのホームセンター等
・価格目安:100円前後
ユニデイー

使用するゴム治具
使用するゴム治具

すると、後ろ玉が取り出せます
・このレンズは表・裏が極似していますのでマーキングは必須です
・恐らくカバーの役目も兼ねているレンズですがキチット表・裏を認識して下さい
・面倒くさがらずに必ずマーキングして下さい
・この処置を怠ると命取りになります

後ろ玉が取り出せます
後ろ玉が取り出せます

次に中玉押えリングを外します
・このリングは螺旋状のねじ山の切込みがありません
・こういうタイプのレンズ押えリングも組み込まれています
・ピンセットで丁寧に鏡胴から取り出して下さい
・ポイントはこのリングにも表・裏の向きがあります
・その点に注意して丁寧に作業台に置いて下さい
・この向きを間違えると再組立時にはまらなくなります

次に中玉押えリングを外します
次に中玉押えリングを外します

次に、中玉群レンズを外します
・先に【カップリング】レンズと言いましたが、【ドロッピング】レンズとも言います
・要は、この群レンズは厚みがあり鏡胴にスポッと収まっている構造です
・ほんの少しでも斜めになってしまうと、その位置でカチッとはまってしまいます
・一番神経を使う場面です
・心して取り掛かって下さい

中玉群レンズを外します
中玉群レンズを外します

後ろ玉表面に付着していた埃とカビ
・この個体はこの様な状態でしたので、やはり完全分解を要しました
・もし貴方のレンズが比較的クリアーであれば無理に処置する必要はありません
・先に解説した様に写真の様なシールを使います
・シールの接着面がレンズ表面に付着しますが組立時に除去します

後ろ玉表面に付着していた埃とカビ
後ろ玉表面に付着していた埃とカビ

ポイントを整理します
・後ろ玉は表・裏の区別がつかないので必ずマーキングする
・中玉群レンズは取り出す時・再組立時レンズが斜めにならない様にまっすぐに注意する
・向かって左側が後ろ玉
・右側が中玉群レンズです

後ろ玉は表・裏の区別がつかないので必ずマーキング
後ろ玉は表・裏の区別がつかないので必ずマーキング

この2枚のレンズのクリーニングの要領・方法は前述した通りです
・クリーニングが終わったら気を抜かずに再組立工程に入ります
・この時、少し時間がかかりますのでレンズに空気中の埃が付着します
・必ず組立る直前にその埃をブロアーで飛ばして下さい
・お勧めのタイプは、独立起立型のブロアーです
・少し割高になりますが、コロコロ転がるタイプのものは作業に集中できません
・入手先:ヨドバシカメラ
・価格目安:2,500円前後(サイズによります)

独立起立型のブロアー
独立起立型のブロアー

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この機種は、Konia AutoReflex T3の発売に合わせて、ラインナップされた廉価版の標準レンズになります。前のモデルがKonica Hexanon AR 52mm F1.8でしたので、焦点距離を「50mm」丁度に短くして、F値も0.1だけ明るくなっています。

レンズ構成は、5群6枚の変形ガウス型で、前モデルのKonica Hexanon AR 52mm F1.8も5群6枚の変形ガウス型でしたが、2枚目と3枚目とが完全に離れたタイプでした。これに対して、Konica Hexanon AR 50mm F1.7は、2枚目と3枚目との間に隙間を入れるタイプに変更してきてきました。

このタイプのレンズ構成は、基本的には後継レンズの(NEW)Konica Hexanon AR 50mm F1.7にも引き継がれました。コストパフォーマンスが一番高いのは、第一次オイルショック前に設計・発売された硝材のエコ化が進む前のKonica Hexanon AR 50mm F1.7だと個人的は整備の世界の見地から感じております。

本書に使用するレンズは、全て当協会に実際にメンテナンス依頼があった実際の個体を使わせて頂き解説を加えております。従いまして、その内容は写真を見ながらじっくり再現すれば、あなたが所有する同じ機種にも当てはまる様に構成されております。その一環として、本書『カメラレンズ修理の教科書』をシリーズ化してまいります。

ご挨拶

最後までお読み頂きありがとうございました。以上がこのレンズのすべてでございます。この手順・使用治具・溶剤にてあなたもこの機種に関してはプロ並みのメンテナンスが可能な内容になっております。途中途中で、ポイントをお伝えしましたが、何度も読みかえして完璧なメンテができる様になって下さい。

写真と文章にて伝えきれなかった微妙なニュアンスもありますが、その都度こちらにお問い合わせ頂ければ、可能な限り応対させて頂きます。当協会ではプロ養成の講座も準備しておりますがこの教材はご自身にて御所有のレンズに関して外部に頼る事無く自分でメンテナンスができる事を目的とした内容になっております。この点最後になりますがご了承頂きたいと思います。

どんなレンズも道具としての定期的なメンテナンスが必要です。折に触れ、大切なレンズをメンテして頂き、末永く良いコンデイションにてレンズを御所有されるお手伝いができましたら、当協会も本望でございます。

尚、まだ掲載されていない個体で、その修理方法・工程がお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。優先的に採用しコンテンツとして販売させて頂きます。
あなたの素晴らしい撮影ライフを祈っています。

一般社団法人・日本レンズ協会代表理事兼光学研究所所長 田斉健輔

kensuke tasai と申します。 光学機器の修理を主たる業務としております。 関連コンテンツも並行して配信させて頂いておりますので、リクエストございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。