Leitz社のレンズでも、今回お預かりしたCanon 50mm F2.8という機種でも、L39マウントタイプのレンズは修理する際に共通の構造を持っているという認識が必要になります。機種的に現在の相場価格が比較的安価にて入手できる機種の一種ですので、修理費用が入手価格よりも高くなってしまう現象がおきます。このタイプのレンズの基本的な共通構造を学習して、レンズ鏡胴内部へのアクセス手順をマスターすれば、どなたでもネット上で入手できる治具・溶剤を最初に揃えて頂ければ、ご自宅で整備ができる様になります。当協会は勿論人様からご依頼のあったレンズを修理するのが主な仕事ではございますが、所有者さんのご希望があれば修理に関する動画等の販売もしております。又、関連コンテンツは、当協会が主催するスクール生徒さんの為にもコンテンツを共有させて頂いておりますので、この点ご了承お願い申し上げます。
レンズ検査ご依頼までの流れ(経緯)
今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。
L39マウントタイプのレンズが好きで幾つか持っているのですが、どれもどこかに不具合があり、できれば自分で修理できる様になりたいものだと思ってメールしました。今回はCanon 50mm F2.8というレンズを実際に修理してもらって、古いレンズがどこまで綺麗になるのかを実感してみようと思っています。プロの方の腕を疑っている訳ではありませんが、満足のいく復元状態になれば、自分でできる様になる指導を受けたいと思っています。
機種名
機種名 | Canon 50mm F2.8 |
シリアルNO | 31886 |
付属品 | 前後キャップ |
課題(所有者さん見解) | 内部清掃 |
修理報告
付着していたカビの種類は主に雲状カビと点カビでした。除去できておりますのでレンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。レンズが綺麗に復元した分、除去後の腐蝕痕とレンズ表面の擦れ傷が目立ちます。この点ご了承お願い致します。ご自身で所有のレンズをご自宅で整備できる様になりたいというお気持ち立派だと思います。今回整備させて頂きました個体の復元状態をご確認頂きまして、納得して頂ける様でしたら、技術サポート(有料)に関しましては、別途メールにてお問い合わせ下さい。レンズは撮影の為の大切な道具です。自転車やクーラー同様、状態を維持する為には、定期的で適切な整備を要します。自分で所有しているレンズはご自身で整備できる様になるのが理想的です。ご検討お願い申し上げます。整備工程にていくつかの光学的な付着物写真とレンズ鏡胴内部写真をUPしておきますので併せてご参照下さい。
参考写真
納品に関しまして
※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。
発送方法 | クロネコ着払い便 |
送り状NO | 別途メールにて記載 |
配送状況 | お荷物追跡システム |
ご決済に関しまして
整備費 | 10,000円(税込) |
決済方法 | 銀行振り込み |
お願い | ご決済後メールにてお知らせ下さい |
お振込み先銀行
・みずほ銀行
・五香支店
・口座名義 一般社団法人 日本レンズ協会
・普通口座
・口座番号 1715154
ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
(一社)日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔