135mm SK 外付け パララックスファンダ―という光学機器について前回解説しましたので今回はそのファインダーの規格に合ったレンズに関して説明致します。Komuraという刻印は、この機種のブランド名です。製造元は三協光機(株)で、社長の小島氏と専務の稲村氏の名字から一文字づつとって名前が決まったといいます。この機種は、ほぼ全てフォーカス調整機構が固着している傾向が多く、スクリューマウントなので、この復元が一番大切で、固着したままの状態だと、ピントを合わせようとする度に、レンズがカメラ本体からずれてしまいます。勿論カビ等の光学系付着物の除去も必要です。
純正ラバーケース
この写真の様な革製のケースも当時は発売されていました。
純正フロントキャップ
当協会にはリアキャップの所有がないので写真で説明できませんが、このレンズの純正フロントキャップはこの様な金属製でした。
S・Kのイニシャルは勿論三協光機(株)の頭文字になります。フロントキャップが三協光機(株)の刻印で、レンズ本体はKomuraという刻印なのが中々味があると思っています。
全体像
例えば、Canon バルナック型フォーカルプレーンシャッター式距離計連動レンジファインダーフイルムカメラにS・K 135mm 外付け パララックスファンダ―を装着し、Komura 135mm F3.5というレンズを付けて撮影していた写真家の方も当時はいらっしゃったと像像します。
光学系付着物=カビ
半世紀以上整備していないと当然レンズ鏡胴内部硝子玉表面に付着物があります。今回レポートした個体にもカビの付着が確認できました。
カビ等付着物を除去する為にはレンズ鏡胴内部にアクセスする必要がありますが、この機種の構造上の特徴とアクセス手順を以下にいくつかの動画にて解説します。
Komura 135mm F3.5というレンズの特徴
個人的な趣味で水=バクテリアの研究をしています。飼育水槽から観賞水槽に水を送るポンプの音が録画されてしまいます事ご了承お願い致します。
Komura 135mm F3.5というレンズの整備手順
生徒さんはこのコンテンツを学習してKomura 135mm F3.5という機種がご自身で整備できる様になって下さい。
自宅にてできる簡易的な整備
一度完全な整備を施しても、時間の経過と共にフォーカス調整機構ダイヤルのトルクが段々と重く感じる様になってしまいます。その際の自宅でできる簡易的な処置方法も動画で解説します。
機会ある毎に色々な機種の整備手順解説動画をコンテンツ化していきますのでお楽しみに!