レンズ修理に関する読者さんへの手紙

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日々光学機器の修理に関する、色々なお問い合わせを頂きますが、技術サポートに関してのお問い合わせに関しましては、頂いたメールに対して、只単に返信する形ではなくて、お問い合わせ頂いた読者さんに対して、その方専用通信サイトを作り、その通信サイトで返信させて頂く形式を採っております。

お問い合わせ頂きました読者さんの、現在抱えている悩みや、将来ありたい像が、皆さん違いますので、その方に則したお返事ができる様に心がけております。尚、この専用通信サイトを活用するに際して、読者さんを特定できる様な、個人情報は一切公開していませんのでご安心下さい。

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レンズ修理教室について

お世話になります。質問失礼致します。レンズ修理教室なのですが、こちらまだ生徒を募集していますでしょうか?この修理教室でマミヤの中判レンズのレンズシャッター修理などは教えて頂けますでしょうか?

迅速なご返信ありがとうございます。ガバナーの汚れが主な原因なのですか、ありがとうございます。勉強になります。現在、私はebayというアメリカのオークションサイトでオールドレンズを中心に輸出販売をしております。数年前にカメラ転売塾でレンズの分解修理の基礎的な技術を学んだのですがそれだけでは対応できない故障(中判レンズのレンズシャッター不良など)を修理したいと思い、調べていたところ貴会のホームページにたどり着きました。

現在の自分のレンズ修理技術は非常に中途半端だと感じていてもっと修理技術を高めたいのですが、以前学んでいた転売塾では本当に正しい技術なのか怪しいやり方もあり(インターネットで調べると全く違うやり方が出てきたりしました。)正しい技術をもう一度学び直したいという思いもあり、技術サポートに応募させて頂きたいのですが、私のような状況の場合、スタンダードコースが適切でしょうか?

転売というビジネスモデル

当協会が監修・主催しております技術サポートを活用して、光学機器の修理販売ビジネスで実績を伸ばしている生徒さんは何人もいらっしゃいます。過去に何だかの教育機関で、カメラ転売をされていた方からのお問い合わせも増えてきました。

転売というビジネスモデルは、大きな括り(くくり)で捉えると、とてもシンプルなビジネスモデルになります。一昔前は、お肉屋さん等の店舗を構えて開業するケースが当たり前でしたが、ネットの普及に伴って、パソコンやスマホさえあれば、今では個人レベルで、自宅で、誰でも簡単にこのビジネスに参入できる様になりました。

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講師の僕自身も、昔は浅草橋という街で、実際に店舗を構えて、レンズ修理を主たる業務とするビジネスをしていました。今から振り返れば、毎月の家賃・人件費等々、金銭面で苦労したのを覚えています。そういう経験をお持ちの方でしたら、なおさら今のネット環境の利点がありがたく感じられるものです。

そして、昨年から人類が体験している、ウイルスの影響で、世界中の経済活動に、今大きな変化が起きています。出勤とは何か?そもそも会社とは何か?今まで当たり前だった通勤という概念そのものも見直されてきています。個の力で生きていく事が出来れば、住む場所も都会限定で囚われなくてもいいはずです。

物流という角度から考えてみても、この転売というビジネスはとても恵まれた環境にあります。僕自身は、今は自宅の一室で、全国の写真愛好家の方から依頼を頂いた光学機器の修理を主たる業務としておりますが、クロネコさん、佐川さん、ゆうパックさんのお蔭で、世界中の方々の依頼品のやり取りが、自宅から一歩も出ることなく完結してしまいます。

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この様な普段何気なく利用しているサービスは、どんな事であれ、とても有り難い事で、集配にきてくれるお兄さんにはとても感謝しております。集客できるホームページに関する講義も生徒さんにはマンツーマンで教えていますが、ネットを介して情報を発信したり、光学機器の修理に関するデジタルコンテンツを販売したり、関連分野の教育者として経済界で独立したりできるのも、物販とは違った分野のビジネスになりますが、やはりネットの普及による恩恵が大きいです。

直して売るから意義がある

この様な転売というビジネスにも、取り扱う商材によってそれぞれ特徴があります。新品市場と中古市場に大きく分類され、その中でもレンズの様な光学機器という商材は、独自性が強い分野に位置づけられます。

カメラ転売というタイトルで、生徒さんを募っている教育機関も増えてきている様ですが、僕の仕事の特殊性から、この様な塾運営者から講義の依頼を受ける事が度々あります。ミッション=企業理念の違いから、今まで依頼は全てお断りしておりますが、光学機器の転売は、直して売る事に社会的な意義があると、個人的には感じています。

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類似ビジネスを実践しているセラーさんにとっても、修理に関する知識・技術・経験を習得しながら、レンズ修理販売による収益を確保していった方が、やりがいという意味でも、他のセラーさんとの立ち位置に歴然とした違いを感じられるのではないかと個人的には思っています。

生徒さんの活動を指導しながら、光学機器の転売の現状を垣間見る事があるのですが、そもそも写真撮影とは何なのか?・・・という知識・技術・経験が乏しい方々が、この中古市場に参入している様に見受けられます。物販ビジネスである以上、想定購入者さんはあくまでも写真愛好家の方のはずです。なのに、撮影に関する基本的な知識・技術・経験を学ぶ事なく、このビジネスに参入しても、息の長い商売は難しいのではないでしょうか?

楽して儲かるビジネスは存在するのか?

情報を検索するシステム全般を提供している、世界最大の検索エンジンサービス会社Googleさんの、ブログ等に対する独自な公開ルールも年々見直されていて、自分の儲けだけに特化したWebサイトの上位表示が難しくなってきています。

今までは、アフリエイトで儲かってきたフリーランスの方々も、自分の儲けだけに着目しないで、読者さんの悩みを解決するという考え方にパラダイム転換できない方は、どんどん売り上げが落ち込んでいっている様です。

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この様な分野でビジネスをしてきた方々からのお問い合わせも増えてきています。ネット環境、物流システムの網羅性に関しては、年々便利な時代に成長していますが、ビジネスの主体者の考え方は以前昔のまま・・・というのが残念ですが現実の様な気がします。

僕は、個人的には、楽して儲かる様なビジネスは、世の中には存在しないと確信しています。仮にそんなモデルがったとしても、読者さんファーストの企業理念を掲げている企業のプラットフォームで商売をする以上、そんなビジネスは短命で、淘汰されていくでしょう。

オークション出品は出会いの場

個人的には、レンズ修理販売ビジネスを主たる業務として、常時実施しているプレイヤーではありませんが、生徒さんに頼まれたり、修理依頼者さんの所有レンズの処分をお願いされたりして、不定期でレンズ修理販売ビジネスを代行する機会があります。

そんなシーンでは、僕の場合はオークション出品は、購入者さんとの出会いの場・・・という捉え方をしています。どういう事かというと、修理して販売する仕事に変わりはありませんが、落札後に購入者さんからお問い合わせを頂くケースが多いのです。

購入してもらったレンズ以外で、所有しているレンズの修理に関する依頼をされたり、技術サポートに関するお問い合わせを頂いたり、レンズ全般に関する質問をもらったりします。レンズ修理販売という仕事を切っ掛けに、パソコンの向こう側にいる生身の人と縁が生まれるという事です。

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こんな体験を通して、転売自体も、なるべく状態の良い個体を、信頼できるセラーから購入したい・・・という写真家の方の悩みを解決する仕事の一環なのだナー・・・ということを実感する事になります。こんな話をしながら、現在受講中の生徒さんには、なるべく高値で売れる事を目指すのではなくて、人様の悩みを解決してあげる人間になって欲しい・・・と願っています。

どんなビジネスでもそうですが、仕事でお金を得るという行為は、全て人様の悩みの解決の代価として得られるものだからです。こんな風にビジネスを初めから捉えられる人は苦労しませんが、なるべく楽して儲かるという概念に執着している人は、ものの見方、捉え方そのものを根本から変えていく勇気が必要です。

この様な気持ちで日々仕事をしていますし、協会の企業理念もこの様な思想で捉えているので、考え方に共感してもらえそうもない方の技術サポートは遠慮させて頂いております。技術サポートをご検討中の読者さんの立場にたっても、こんな価値観を持った指導者を好きになれるかどうかは、とても大切な基準になると思いますので、受講の意志決定の前に必ずリモート個別相談会で面接させて頂いて、私自身が信頼にあたる人間かどうか判断してもらっています。

修理教室開始の経緯

当協会の主たる業務は、写真家の方から依頼のあったレンズの修理業務になります。今から、20年くらい前の話になりますが、お付き合いの長い、ある写真家の方から、自分の所有するレンズは、自分で整備できる様に指導してもらえないか?・・・というご要望を頂きました。

レンズ修理工程

レンズは撮影の為の大切な道具ですから、定期的に整備する必要があります。でも、当協会の様な業者に依頼すると、相応の費用がその度に発生してしまいます。この費用という基準が、この業界では未だにグレーな部分が多いのですが、当協会の料金基準では、最低でも5,500円(税込)の金額を頂いております。

高額な機種だと、50,000円以上になるケースも多いのです。なので、定期的に整備するとなると、所有している個体数が多い程に、出費は高額になってしまいます。この様な背景で、レンズの修理技術を教えるサポートが始まりました。

技術サポート受講希望の写真家の方が何人かいらっしゃったので、聞き取り調査をして、受講金額等々模索しながら、スタンダードコースという名前でサポートを開始しました。

スタンダードコース

写真愛好家の方は、かなりの本数のレンズを自己所有しているので、そのレンズを修理すること自体が好きな方は生徒さんとなり、撮影以外の時間も作って、レンズの構造に関して知識を増やして、自宅で整備できる様になりました。このコースは、ビジネス動機ではなくて、あくまでも自己所有のレンズ整備が目的ですので、所有しているレンズに関する修理スキルが習得したら、サポートは終了となります。サポート期間を概ね2ヶ月間と設定しました。

そして、月日が流れ、ビジネス目的で技術サポートを受けたいという写真家の方からの要望に応える形で、開業ベーシックコースというサポート体制を作りました。

開業ベーシックコース

このコースは、簡単に説明すると、街中でご夫婦で開業している写真館の経営者さんの為のコース設定でした。今では、その数が減ってしまいましたが、当時はどの街にも写真館なるお店が沢山ありました。七五三や、運転免許写真や、成人式の記念写真などを、プロの写真家が自宅の一階でご夫婦で撮影するブースを作って、経営している事業形態です。

勿論、フイルム写真の現像とか、カメラやレンズの販売もしていました。そんなお店に、レンズを修理して欲しいといって持ち込んでくる地元の写真家の方が多かったのです。勿論、光学機器の修理は専門分野外の仕事になりますから、そういう依頼は全て断っていました。そんな背景のもと、そういう事業者さんから、修理技術を教えて欲しいという要望でできたコースになります。

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レンズ修理承ります・・・というのぼり旗を店頭に設置したり、レンズ修理に関するメニュー表を一緒に考えたりして、もう一つのビジネスの柱として、レンズ修理の仕事を受けれる様に指導した内容のコース設定としました。この様な店舗が集いの場になって、写真倶楽部の方が集まっているケースが多いので、仲間のレンズを修理する機会も多く、新規事業として収入源がひとつ増えたケースになります。サポート期間は概ね三か月と設定しました。

そして、月日が流れ、ヤフオクとかebayの様な、個人が気楽に物をネット上で販売できるサービスが認知される様な時代になっていきます。そんな風潮の中で、写真家が所有しているが、もう出番があまりないレンズを、ネット上で販売・整理したいという欲求が出てきました。そんな要望が切っ掛けで、当協会もレンズ修理販売というビジネスモデルに着目する様になりました。この辺の詳しい事情は、別のページで詳しく解説しています。

この様な背景で誕生したのが、三つ目のサポートコースになります。名前をフランチャイズコースと名付けました。レンズの構造や修理に関する知識・技術・経験が全くない個人の方向けの、ビジネス目的専用サポートコースになります。

フランチャイズコース

集客できるホームページを立ち上げて、レンズの修理依頼を受ける事ができる様になるコース内容になっていますので、現在の様に当時は転売というビジネスモデルに執着していませんでした。現在は、光学機器の転売を副業としている方が増えてきたので、転売という名前ではなくて、当協会では敢えてレンズ修理販売という名称で、生徒さんを指導する様になりました。

以上、三つのサポートコースは、20年以上前から公開している、当協会の公式企業サイト内・修理教室というページにて解説しておりますが、現状この三つのコースの応募は終了させて頂いております。

2020年度からの技術サポート新体制

今まで解説してきました様に、当協会が管理・監修している技術サポートコースは時代と共にその内容も変化してきました。2020年度から、公式企業Webサイト自体を新規で立ち上げて公開し直しておりますので、技術サポートコースも、同時に見直しております。

最新版のサポートコースは、二種類に精査しました。一か月間集中サポートコースと、期間無期限完全個別サポートコースの二つになります。その詳細に関しましては、詳しく解説したページがありますのでご一読下さい。

長い歴史の中で、少し解り難いサポート体制の棲み分けになってしまった事を反省して、今はこの二つのコース設定として、スッキリした棲み分けになったと思いますのです、読者さんの目的に合わせてコースの選択をして頂けたらと思っています。

旧企業サイト
旧企業Webサイト

一か月間集中サポートコースは、自己所有されているレンズをご自身で整備できる内容のコースで、受講期間は一か月となります。一方、期間無期限完全個別サポートコースは、受講期間が無期限で、講師の私がマンツ―マンで完全に個別でコンサル致します。読者さんの目的が、レンズ修理販売でも、レンズ修理ビジネスでも、ご自身の目的に合わせて指導させて頂いております。

新企業サイト
新企業Webサイト

どちらのコースも、サポート内容が生徒さんとの密な指導になりますので、1か月間の新規受け入れ人数を上限で2名さんまでとさせて頂いております。又、この様な時代的な背景で、当協会の公式企業サイトが、現状二つ存在し公開されておりますが、様々なコンテンツの引っ越し作業が完了し次第、現在構築中の新・公式企業Webサイト1本に絞りこみますので、現状サポートコースが、5つ存在してしまい、選択段階において解り難くなってしまっております事、この新規Webサイトの紙面をもってここにお詫び少申し上げます。

単発的な利益で満足しない

レンズの様な光学機器を修理できる人がそもそも少ないので、レンズの修理に関する知識・技術・経験そのものが、社会的に有意義なコンテンツになります。僕が管理・監修しているこの新Web企業サイトも、随所に関連コンテンツを公開しています。

光学機器の修理に関する悩みを持っている読者さんの為に、全て無料で公開しています。この企業公式サイトを閲覧された読者さんから、レンズの修理依頼を頂いたり、関連分野の悩みのメールをもらったり、技術サポートの申し込みを頂いたりしております。

全国の写真愛好家の方々のレンズを修理しながら、自己所有のレンズは自宅で自分の手で修理できる様にサポートしたいので、ご自宅でできるレンズ整備というコンテンツも無料で公開、学習してもらっています。

期間無期限完全個別サポートコースの特徴

この様な専門分野の情報発信や、コンテンツホルダーになる事や、ある分野で先生として活躍するステージを、生徒さんにも目指してもらいたいので、その為の講義も並行して受講してもらっています。ご希望の生徒さんには、デジタルコンテンツの最高峰といわれている電子書籍の出版に関する講義も施しております。

レンズ修理ビジネスの全体像

この図の様に、①+②のステージで毎月の収入を確保してもらいながら、③→④→⑤とステップUPしていく成長工程を意識しながら、受講してもらっています。この段階を追った成長過程は、僕自身が今まで辿ってきた足取りなので、再現性を意識しながら、生徒さんの独自性も考えてマンツーマンでコンサルしております。

この様な技術サポート内容なので、受講期間に制限をつける事ができません。一般的なスクールは、3か月間とか半年間といった期間限定で入学金を徴収しているケースが殆どですが、当協会のサポートは一生涯のお付き合いを前提として、個別にコンサルする形式でサポートさせて頂いております。

生徒さんは、みなさん今までに至る環境も、目指す将来ありたい像も違います。その生徒さん独自の事情に則して個別に指導していく形式こそが、本来の教育なのではないかという信念の元、日々生徒さんと接しております。

なので、毎月の新規生徒さんの受け入れは、二名さんまでを上限とさせて頂いております。この様な、サポート体制や講義内容に、もしも興味がおありの様でしたら、今後もお気軽にお問い合わせ下さい。

kensuke tasai と申します。 光学機器の修理を主たる業務としております。 関連コンテンツも並行して配信させて頂いておりますので、リクエストございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。