Nippon Kogaku Nikkor-SC 5cm F1.4 修理報告

Nippon Kogaku Nikkor-SC 5cm F1.4レンズの様に、絞り羽が通常使用下で壊れてしまう事は考えられません。過去にどなたかが何だかの目的で、レンズ鏡胴内部にアクセスして、不適切な再組立をしてしまったものと推測します。修理の範疇で部位交換をする事なしでの処置には復元状態に限界はありますが、その駆動が復元し、撮影できる状態になるケースもあります。もしご自身で何だかの整備をしたいと思った時は、事前にこちらまでお問い合わせ下さい。なるべくわかりやすく解説させて頂きます。

レンズ検査ご依頼までの流れ（経緯）

今回のご依頼はメールにて受け付けましたので、その内容を簡潔にまとめました。

友人が見よう見まねで分解したら、絞り羽が動かなくなってしまったレンズを譲ってくれました。中途半端な位置で絞り羽が止まってしまっている状態です。もし直る様でしたらそちらに送りますので、何とか直して頂けたらと思います。費用があまり高額でしたら諦めますが、2万円以下で整備お願い致します。来月久しぶりに紅葉を取りに出かける予定ですが3週間くらいれば大丈夫でしょうか？

機種名	Nippon Kogaku Nikkor-SC 5cm F1.4
シリアルNO	332703
付属品	前後キャップ
課題（所有者さん見解）	友人が見よう見まねで分解したら、絞り羽が動かなくなって しまったレンズを譲ってくれました

修理報告

絞り羽調整機構関連動作伝達部位一部が破損していました。該当部位交換処置施しましたので、動作は復元しています。只、適切でない組み込みのまま使用していたのが原因で、解放値近くでのその他関連部位に若干ですが歪みが発生していて［1.4］数値近隣でのトルク感が重く、スムース感に欠けます。この課題解決には幾つもの遜色のない同規格部位交換を要しますが、現在当協会には全ての部位の在庫がありません。この点、ご了承お願い致します。光学系・外観共に状態の良い個体です。大切にご所有下さい。尚、ご自身で今後レンズを整備したいと思った時は事前にこちらまでお問い合わせ下さい。遠隔にての指導になりますが、わかりやすく解説致します。処置後の復元状態に関しましては、下記動画にて解説します。お時間ございます時にご視聴下さい。

納品に関しまして

※お願い・・・銀行お振込み頂きましたら、その旨メールにてお知らせ頂けますと幸いでございます。確認後速やかに納品させて頂きます。

ご決済に関しまして

ご縁ございましたら、今後もお付き合い・ご指導宜しくお願い申し上げます。
（一社）日本レンズ協会 代表理事 田斉 健輔