M42シリーズ・オールドレンズの中で製造個体数が多い機種
Pentax Super-Takumar 55mm F1.8機種は、旭光学さんの中でも、一番人気があるレンズの代表銘柄と言っていいでしょう。当協会にも毎月質問や修理依頼があるので、整備の分野面からもその人気度はよく解ります。この機種は、製造された時期により大きく3種類(厳密には四種)に分類されていて、後期型機種が最も製造本数が多い機種です。レンズ鏡胴内部の構造はどの時期のものでもそんなに大きな違いはありませんし、私も全ての機種で風景写真を撮って検証してみましたが、映りの差は感じる事ができませんでした。もっとも、私個人の撮影スキルレベルにも問題はありますが・・・(笑)
後期型の特定根拠
ここでは、後期型と特定する根拠を解説しておきます。もしも、前期型や後期型に関しても知りたい方がいらっしゃいましたら、別レポートページで解説しております。
レンズ押え化粧リング(シリアル番号)銘柄位置
シリアルNO=2071428が【1:1.8/55】の後に刻印されている
絞り羽調整ダイヤル周り指標刻印
①絞り羽【A】⇔【M】切り替えレバー
②絞り値=16が向かって左側
③指標マークが◇の形
内部構造には大きな違いはないので、個人的にはあまり重要性は感じませんが、写真愛好家の間では、人気度の違いから市場での取引にも相応の価格差がある様です。それでは、この機種で撮影した風景写真の話に戻りましょう!
Sony-α NEX5にM42マウントアダプターを装填して撮影
カメラのモードをマニュアル設定にして、絞りはレンズで調整します。被写体をファインダーで見ながら、丁度良い露出値指標に、カメラのシャッタースピードを調整するだけです。Sony-α NEX5はファインダーがパネルだけなので、晴天時屋外撮影には、ビューファインダーがあった方がいいです。また、特に気合を入れて撮りたい風景シーンは三脚を使った方が、手振れの様な初歩的なミスは防げると思います。
標準レンズですから、絞りを開放にして、被写体に思いっきり近づくと背景にリングボケが現れるのも面白い撮影方法です。73枚撮影してみて、他のオールドレンズと比較すると、この機種は何ともいえない淡い色合いが特徴のレンズだと感じました。規格のマウントアダプター=M42スクリューがあれば、どんなデジタル一眼でも楽しめます!
お気に入りの撮影場所
旧齋藤邸の敷地には、主屋、離れ、竹紙ちくし工房、門などがあり、敷地面積は約5,500平方メートルあります。主屋は、明治34年(1901年)に建てられたもので、主屋と離れは茅葺屋根を有しています。庭園は、竹林や梅、松などをはじめとする四季折々の植物であふれ、松戸市内では数少ない光景が広がっています。
詳細は、松戸市教育委員会広報公式サイトをご閲覧下さい。
この空間だけ、まるで時が止まってしまった様な静寂なひと時を味わえる、お気に入りの場所です。Pentax Super-Takumar 55mm F1.8レンズで撮影した写真をスライドショーにてお楽しみ下さい!