こちらでの構造研究が終わったので、修理して出品する為のレンズになります。どなたかこの機種をお探しの写真愛好家の方に使って頂ければ幸いでございます。L39マウント規格ですので、このマウント規格のアダプターを介せば、デジカメやミラーレスにて実写が可能になります。
![Canon 100mm F3.5 L39 順番に検査](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/c6bf1113477dd5b564bae68154aaac27-rotated-e1622517737261-1024x685.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
レンズ自体の構造はとてもシンプルなので、ご自宅でどなたでも定期的な整備ができます。上記写真の様な状態にして光学系付着物を除去していきます。フォーカス調整機構も丈夫で、絞り羽ユニット機構はフリー式なので、クリック型と違い全領域好きな指標で明るさを調整するタイプになります。
ミラーレスカメラで撮影してみました
整備後に、お気に入りの場所で風景写真を撮影してみました。使用したカメラはSony αになります。シャッタースピード優先モードでマニュアルモードで撮影します。絞り値とシャッタースピードの関係さえ押さえておけば、後はピントを合わせるだけです。
![Sonyαカメラ+Canon 100mm F3.5 L39](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/7300106454a8428b9e967349eae7c0a2.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
撮影場所は、当協会所在地から自転車で10分くらいで行ける、松戸市古民家文化財に登録されている旧斎藤邸敷地内で撮影しています。この空間は個人的にもとてもお気に入りで、まるで時が止まってしまった様な、静かでとても落ち着ける空間です。お弁当を持って、3時間位撮影していると何だか元気が湧いてきます。きっと、あなたの傍にも心を癒してくれる身近な自然風景があると思います。
![自然風景写真](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2020/07/032.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
詳細は、松戸市教育委員会広報公式サイトをご閲覧下さい。
![](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/026.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/024.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/020.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
下手くそな写真ですが、50枚くらい撮ってみました。
出品するレンズ機種
![Canon 100mm F3.5 L39 付属品](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/3638494273c3bb1b1d228726896bd3f8.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
機種名 | Canon 100mm F3.5 L39 |
シリアルNO | 51776 |
付属品 | 前後キャップ(純正) |
出品先 | ヤフオク |
整備後に出品
この年代のL39マウント規格レンズに共通している現象なのですが、放置されていたと思われる個体が多いのが実情です。カビ等の光学系付着物は除去して、フォーカス調整機構のトルク感も復元させ、絞り羽ユニット機構もグリス落ちによる固着もクリーニングしての出品になります。
このレンズの出品時の状態
駆動系及び光学系及び外観に関して、それぞれ出品に際しての状態を解説します。
落下等による凹みはありません。経年使用下のすれはありますが、気になる傷もなくこの年代の個体としては、綺麗な方なのではないかと思います。ヤフオクの出品写真をご参照下さい。
出品に際し、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子玉表面に付着していた埃・カビ除去処置施しましたので、出品時付着物はございません。カビ除去後の腐蝕痕が随所に残りますが、この症状は実写に際して大きな影響はないと判断します。実際に撮影した風景写真からもご確認下さい。
![Canon 100mm F3.5 L39 外周菌糸状カビ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/1f5934f5f916ba8945c7909cd5c15161.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
処置後=除去できています
![Canon 100mm F3.5 L39 全面を覆った菌糸状カビ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/6201b916cb3cc878a8023fcf000017c4.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
処置後=カビは除去できましたが腐蝕痕が残りました
![Canon 100mm F3.5 L39 埃と点カビ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/658ab72efc42cb44a3e48c9eb203a8d2.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
処置後=除去できています
関連螺旋状部再グリスUP処置施しましたので、現状トルク感はやや固めですが復元しています。この感覚には嗜好が違いますので、この点ご了承お願い致します。至近距離目盛から無限遠メモリまで全領域でスムースに駆動します。
このレンズは、この機構はフリータイプですので、カチカチといったクリック感はありません。解放F値3.5~絞り値22までスムースに駆動しています。
![Canon 100mm F3.5 L39 絞り羽](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/0a4ded0b6f4c892113c5e11a78335f38.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
このレンズは、フイルムカメラがレンジファインダーだった時代の単焦点レンズですので、そのマウント規格はL39マウントになります。下記写真の様なマウントを介してお使い下さい。
![Canon 100mm F3.5 L39 マウントアダプター](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/f81a1c835068a9389892adfdc58f6025.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
この様な状態のレンズになります。この機種をお探しの写真家の方がいらっしゃいましたら、上記解説をお読みになった上でご検討下さいます様お願い申し上げます。