このレンズも、こちらでの構造研究が終わったので、修理して出品する為のレンズになります。どなたかこの機種をお探しの写真愛好家の方に使って頂ければ幸いでございます。Nikon(G)規格のマウントですので、このマウント規格のアダプターを介せば、デジカメやミラーレスにて実写が可能になります。レンズの整備に関しては、少し特徴的な構造ですので、構造の知識がない方は、やはり業者さんに依頼された方が無難だと思います。
![Nikon Nikkor 50mm F1.4 順番に検査](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/ef02e44e69cf5c1dad2d35fdc1987086-rotated-e1622524047990-1024x685.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
こんな段階までアクセスできれば、光学系付着物と絞り羽ユニット機構の修理は可能になります。構造の研究が終わり、出品に際して検査しましたが、フォーカス調整機構関連螺旋状部金属同士の摩耗が進行していました。
この症状は再グリスUP処置では補えない為、現状のまま出品します。カビ等光学系付着物は全て除去しましたので、スカッと抜ける様な眩しい個体に復元しました。カビそのものは全て除去できていますが、除去後の腐蝕痕は残ります。実写もしましたが、撮影には影響はないと判断します。
ミラーレスカメラで撮影してみました
整備後に、お気に入りの場所で風景写真を撮影してみました。使用したカメラはSony αになります。シャッタースピード優先モードでマニュアルモードで撮影します。絞り値とシャッタースピードの関係さえ押さえておけば、後はピントを合わせるだけです。
![Nikon Nikkor 50mm F1.4+Sonyαカメラ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/2a7512eb312a7b5b92f243561d75b80e.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
撮影場所は、当協会所在地から自転車で10分くらいで行ける、松戸市古民家文化財に登録されている旧斎藤邸敷地内で撮影しています。この空間は個人的にもとてもお気に入りで、まるで時が止まってしまった様な、静かでとても落ち着ける空間です。お弁当を持って、3時間位撮影していると何だか元気が湧いてきます。きっと、あなたの傍にも心を癒してくれる身近な自然風景があると思います。
![自然風景写真](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/40271492e31102d5d86331fec91bfa3e.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
詳細は、松戸市教育委員会広報公式サイトをご閲覧下さい。
![](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/117.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/120.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/095.jpg?resize=720%2C479&ssl=1)
私は撮影の専門家ではありませんので、下手くそな写真ばかりですが、50枚ほど実写しましたのでご参照下さい。
出品するレンズ機種
![Nikon Nikkor 50mm F1.4](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/Nikon-Nikkor-50mm-F1.4.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
機種名 | Nikon Nikkor 50mm F1.4 |
シリアルNO | 2891791 |
付属品 | 特にナシ |
出品先 | ヤフオク |
整備後に出品
今回出品するに際して、カビの付着が激しかったので、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子部位表面に付着していたカビを全て除去しました。レンズ全体としての光学的なクリアー度は復元しています。只、カビそのものは除去できていますが、除去後の腐蝕痕は残ってしまいます。撮影には影響がない事は、実写で確認しております。フォーカス調整機構関連螺旋状部は金属同士の摩耗が進行している為、再グリスUP処置では補えないと判断しました。
このレンズの出品時の状態
駆動系及び光学系及び外観に関して、それぞれ出品に際しての状態を解説します。
落下等による凹みはありません。経年使用下のすれはありますが、気になる傷もなくこの年代の個体としては、綺麗な方なのではないかと思います。ヤフオクの出品写真をご参照下さい。
出品に際し、レンズ鏡胴内部に組み込まれている全ての硝子玉表面に付着していた埃・カビ除去処置施しましたので、出品時付着物はございません。カビ除去後の腐蝕痕が随所に残りますが、この症状は実写に際して大きな影響はないと判断します。実際に撮影した風景写真からもご確認下さい。
![Nikon Nikkor 50mm F1.4 菌糸状カビ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/cfa7153ca9a28b2d52e5b9ac0289cf82.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
処置後=除去できています
![Nikon Nikkor 50mm F1.4 全面を覆った菌糸状カビ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/bdac0e14a4f37ab73409fdf0b697279a.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
処置後=カビは除去できましたが腐蝕痕が残りました
![Nikon Nikkor 50mm F1.4 無数の点カビ](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/5e4fcd3f798880f4aea5749013399f82.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
処置後=除去できています
フォーカス調整機構関連螺旋状部は金属同士の摩耗が進行している為、再グリスUP処置では補えないと判断しました。現状スカスカ気味のトルク感です。
解放値F1.4~絞り値F16まで全領域で駆動しています。そのクリック感も丁度いいと感じます。
![Nikon Nikkor 50mm F1.4 絞り羽](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/b47ab3804f2c6ae924c47c38a1a7357a.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
このレンズは、プラチカマウントの単焦点レンズですので、そのマウントはNikon(G)規格形状になります。下記写真の様なマウントを介してデジカメ等でお使い下さい。
![Nikon Nikkor 50mm F1.4 マウントアダプター](https://i0.wp.com/japanlensassociation.com/wp-content/uploads/2021/06/ef2bd8b020973552523aa501dde84dec.jpg?resize=720%2C482&ssl=1)
この様な状態のレンズになります。この機種をお探しの写真家の方がいらっしゃいましたら、上記解説をお読みになった上でご検討下さいます様お願い申し上げます。