Pentax Super-Takumar 55mm F1.8というOld Lensを徹底的に研究する内容のサイトになります。このページでは、3種あると言われている、機種の内、前期型と呼ばれている個体に関して、解説致します。他2種に関しては、別サイトで解説し、該当機種解説サイトへは、このページに順次リンクを貼っていきます。
見分け方(特定根拠×2)
レンズ押え化粧リング銘柄・・・japan 1133583 Super-Takumar・・・この位置にシリアル番号が刻印されているのが特定目安になります。
①絞り羽【A】⇔【M】切り替えレバー
②絞り値=1.8が向かって右側
③指標マークが細長のひし形 ♦
修理の世界ではどの型でも構造は一緒なので問題はないのですが、市場での取引では、型によって人気が異なる様です。
この機種の共通付着物状態
現在に至るまでの経緯で、整備が施されていない個体は、概ね下記写真の様な状態が多いです。除去処置を施せば、除去後の腐蝕痕が残るケースもありますが、スカッと抜ける様な眩しい個体に復元します。
Pentax Super-Takumar 55mm F1.8(前期型)修理工程動画解説
前期・初期・後期型も鏡胴内部構造は同じで、ガラス玉の一部の材質の違いだけです。
構造そのものは、初期・前期・後期型共に同じなので、以前に収録した前期型個体で解説します。(※注釈・・・この機種の最初期型には、鏡胴内部に組み込まれたガラス玉が一枚多い構造の機種がありますが、整備する際に特に異なった手順にはなりません。)
難易度 ★★★☆☆
そんなに難しくはないのですが、鏡胴内部全てのガラス玉にアクセスする場合は、結構工程数が多いです。その個体によりますが、必要なアクセスの途中、接着加工されている部位があるケースがあります。又、接着加工はされていないのですが、経年固着してしまっている個体も散見されます。この様な要素を総合的に鑑みると、この難易度になりますが、単焦点Old Lens に共通した構造ですので、他機種への応用が利くスキルが習得できるのが利点です。該当個体を正確に診断して、闇雲に全部の部位にアクセスする必要はありません。この解説サイトでは、完全アクセス工程を動画にて開示します。
①Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 各部位名称
②Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 A⇔M切替レバー
③Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 フロント(対物)側からのアクセス
④Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 フロント(対物)側ユニットレンズの処置
⑤Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 リヤ(レンズ接点)側からのアクセス
⑥Pentax Super-Takumar 55mm F1.8 再組立
これで全部です。時々復習しながらご自身で整備できる機種の引き出しを少しづつ増やしていきましょう。