フイルムカメラ各種取説について

この機種のフイルム装填方法や、各種レバー類の役割について、詳しく解説して欲しいというご要望が多いので、実際に個体を入手して、こちらで写真と動画を盛り込んでフイルムカメラ初心者の方の為にWebサイトを開設しました。現段階で、5機種の研究が終わりましたので、シェアーさせて頂きます。

Canon II D(2D)型フォーカルプレーン式カメラ
<Canon II D(2D)型フォーカルプレーン式カメラ>にて基本的な操作方法を解説します。

1936年から55年代にかけての昔の懐かしいフイルムカメラです。

アンチークとして、部屋の棚に飾るのも素敵な趣味ですが、古典的なフイルムカメラと、当時の単焦点レンズの組み合わせで、実際に写真を撮ってみるのも楽しいと思います。でも、こういう機種の基本的な取扱い方法が分からないという写真愛好家の方々の為に、なるべく解りやすく、各種ダイヤルボタン類の役割について解説致します。写真と解説補足動画をいくつも用意しましたので、ご自身のペースで必要に応じて学習して下さい。

この機種の仲間は凡そ27機種くらい製造されましたので、外観が似ています。フォーカルプレーン式レンジファインダーカメラの種類に関する情報収集元は、Canon Camera Museum になります。こちらのWebサイトに全ての機種の概要は掲載されています。
>>>Canon Camera Museum公式サイトはこちらから

Canon II D(2D)型フォーカルプレーン式カメラ 機種にて、基本的な操作方法及び各種レバー、ボタン類の詳細な解説をします。併せてフイルム装填の仕方も学んで下さい。

Canon II D(2D)型フォーカルプレーン式カメラ

こちらのWebサイトを先ずは、学習して下さい。この機種を操作する為のコンテンツが全て網羅されています。写真と動画で解説していますんので、初心者の方でもマスターできると思います。

それ以外の機種に関しましては、その機種特有の部位の解説をしていますので、下記ご参照下さい。

Canon ⅡS改(2S 改)型 の特徴について解説します
 

今から66年前、1955年(昭和30年)4月に発売されたこのカメラは、バルナック・ライカ型のカメラとしてはほぼ最終形態です。その技術力は1950年台のIV Sb、そして、改良型のIV Sb改で「ライカに匹敵した」とも言われるまでに成長していたと評価されています。そのIV Sb改型の普及姉妹機がII S改型。最高速のシャッタースビードを1/500秒とした他はIV Sb改型と同じ機種になります。

Canon IV Sb (4Sb)改型 の特徴について解説します

IV Sb改型は、今から66年前、1954年(昭和29年)3月に発売されたこのカメラは、バルナック・ライカ型のカメラとしてはほぼ最終形態です。その技術力は1950年台のIV Sb、そして、この改良型のIV Sb改で「ライカに匹敵した」とも言われるまでに成長していたと評価されています。そして、キヤノンカメラ(株)は黄金期を迎え、日本のカメラ工業力を世に問う垂涎の最高級機であったとも言われています。

Canon IV-Sb(4Sb)型 の特徴について解説します

今から66年前、1952年(昭和27年)12月に発売されたこのカメラは、この形式の機種としては、世界で最初にスピードライト(別称ストロボ)に同調するX接点を装着した機種。X目盛りが、低速シャッターダイヤルのみに設置されているので特定の目安になりやすいと個人的には感じています。機能精度、仕上げ程度も最良で日本のカメラ史上に残る名機とうたわれた。IV S型の発展型後継機種として位置付けられた高級機でフラッシュシンクロはFPとXの2接点方式。

Canon II-D改(2D改)型 の特徴について解説します

今から66年前、1955年(昭和30年)4月に発売されたこのカメラは、バルナック・ライカ型のカメラとしては最終形態です。フラッシュ撮影を必要としないユーザー向けに作られた普及性能機種だが、必要とする向きには外部同調式のフラッシュユニットB IIが使用できた。。II S改型からフラッシュシンクロ機構を省略した機種である。X指標がないのも特徴。販売された台数はII S改型とほぼ同じ。

以上、日本レンズ協会にて、研究が終わった5機種の解説になりますが、仕事柄様々な光学機器を入手する事ができますので、今後も機会がありましたら、6機種目をWebサイトにて解説したいと思っております。読者さんの中で、解説して欲しい機種等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。お役に立てるかもしれません。

読者さんからのリクエストコーナー

フォーカルプレーンシャッター式距離計連動バルナック型以外の日本のフイルムカメラ

Canon FT QL カメラについて解説します

フォーカルプレーンシャッター式距離計連動バルナック型と比べると、構造はシンプルですが、露出計を作動させる為には、ボタン電池が必要になります。625A GoldenPower製が代用できます。その後、露出計作動チェックレバーで動作を確認します。

セルフタイマー兼露出計スイッチ の操作方法も理解できれば、撮影がスムースにできる様になると思います。フイルム装填は、現行市販されているのフイルムで大丈夫です。この機種の名称にも由来するQL(クイックローデイング)内蓋システムが内臓されているのが最大の特徴になります。

Nikon Nikomat FT2 カメラについて解説します

Nikon Nikomat FT2は、基本的にはFTNと同じですが、いくつかの改良が施されています。
 ①ペンタプリズムにシンクロ接点付ホットシューの新設。
 ②シンクロソケットを1つにまとめ、シンクロタイムラグはシャッター速度の設定で
  自動的に切り替える方式に改良。
 ③フィルム感度設定部にロック機構を追加。
 ④電源を1.55V SR44(銀電池)に変更。

Canon AE-1 カメラについて解説します

1976年4月、後に世界規模で大ヒットしたAE-1が、多くの期待を担いつつ発売された。その頃の35mm一眼レフ市場は、キヤノンのFTb、FTb-Nを含むTTLマニュアル測光機が主流を占めており、AE機能の一眼レフカメラは最高級システム一眼レフカメラとの狭間にあって、生産量も少なく高価格帯機種との位置づけにあった。AE-1は、設計の根本から見直し、5大ユニットと25の小ユニットに分け、それをマイクロコンピュータが中央集中制御する方式を採用。電子化により部 品点数を従来機種より300点も減らした。また、生産にも自動化を大幅に取り入れ、高機能、低価格を実現した。「連写一眼」のキャッチフレーズで一世を風靡した。

Mamiya RB 67 について解説します

中判カメラといえば、ブロニカ、ペンタックス、コンタックス等が有名ですが、やはり世田谷光学のMamiya(セコール)が中判カメラの代表選手なのではないでしょうか。勿論、ハッセルブラッド愛好家の方も大勢いらっしゃいます。今回は、当協会のスクールの生徒さんが是非、Mamiya RB 67カメラの構造に関してコンテンツを作って欲しいという要望がありましたので、Mamiya RB 67に関して、写真・文章・動画にてなるべく解りやすく解説しました。